艦船模型製作代行のご依頼をいただき、トランペッターモデルの1/200戦艦『BB-39 アリゾナ』を製作中です。
前回に引き続き、兵装類・25口径5インチ(12.7cm)砲の製作をご紹介します。
使用するランナーとエッチングは前回と同じ組み合わせ
今回は、25口径5インチ(12.7cm)砲の製作をご紹介します。
前回の51口径砲と同じ5インチ砲ではありますが、前回が副砲だったのに対し、今回の5インチ砲は単装高角砲になります。
使用するランナーとエッチングは、前回と同じ組み合わせです。
25口径5インチ(12.7cm)砲を8基製作
必要なプラパーツを切り出した様子。
一基あたりのパーツ数は(画像に載せていない砲身も含めて)6個――、必要数8基分の合計、48パーツを切り出し、ゲート処理とパーティングラインのカンナ掛けを行いました。
砲尾は、例によってキットのプラパーツをそのまま使用します。ここでは、俯仰用のギアのみをKAモデルのパーツに切り替えました。
砲座は左右の張り出しを切り落とし、表面の滑り止めパターンを全て削り取ってから、エッチングの床材を貼り付けています。
画像上側は、砲尾に真鍮挽物砲身と架台を取り付け、砲座に固定した様子。
そして画像下側は、プラパーツの補器類を取り付けた状態になります。
続いて、型抜きの関係で省略されているディテールを、KAモデルのエッチングで補填しました。
主に、砲架の下部と砲座の垂直面、そして砲耳と照準器などです。
画像下側は、それらのパーツの取り付けを完了した様子で、見上げアングルでの印象がかなり良くなりました。
砲座側面の張り出しも、KAモデルのパーツによるものです。
一枚につき、折り曲げ箇所が計4か所あり、手すりはアールを持たせる必要があるため、全ての手すりのアールが綺麗に揃うように、慎重に作業しました。
砲座の張り出し部を取り付ければ、5インチ高角砲も無事に完成となります。
KAモデルのエッチング&真鍮砲身は、キットパーツの上手く生かしたパーツ構成となっており、シャープな仕上がりを実現できました。
戦艦『BB-36 アリゾナ』搭載の高角砲、全8基を並べた様子。
この砲は(副砲とは異なり)露天装備で良く目立ちますので、ディテールの向上はもちろんですが、仕上がりのレベルを統一することに特に注力しました。