艦船模型製作代行のご依頼をいただき、トランペッターモデルの1/200戦艦『BB-39 アリゾナ』を製作中です。
前回までに製作した各装備品の塗装の様子をご紹介します。
下地処理
これらの装備品類はまずはプラサフで下地を整えました。
エッチングや真鍮挽物などの金属製パーツを多く使用しているため、質感の統一とプライマー処理を兼ねています。
下地処理に使用したのは、ガイアノーツのサーフェイサーエヴォブラックです。
サフは雑に吹くとせっかくのディテールを犠牲にしてしまいます。
そのため(塗装箇所の形状に合わせて)その都度、希釈率やエア圧――、太吹き、細吹きを使い分けます。
塗膜は均一に整えていきました。
51口径5インチ砲の塗装
以下は塗装を済ませた51口径5インチ砲です。
上塗りは外舷色のネイビーブルーです。
細かい塗り分けは、お客さまから提供いただいた資料に従い、尾栓周りをアルミ系のシルバーで仕上げました。
25口径5インチ砲の塗装
続いて、25口径5インチ砲の様子です。
こちらも尾栓周りは(資料に従って)シルバー塗装としました。
黒立ち上げによる外舷塗装は、(プラ地に直接塗装した場合と比較して)発色の軽さを抑えるとともに質感を落ち着ける効果が高いです。
作品を直接ご覧いただいたお客さまから、たいへんご好評をいただいております。
ブローニング127mm機銃群の塗装
以下はブローニング127mm機銃群の様子です。
この機銃は艦橋のトップに搭載されるため、塗色は艦橋と同じ白塗装としました。
なお、黒立ち上げの上塗りに白塗装を行うさいには、直接塗り重ねると塗膜が厚くなりがちです。
間に明るいグレーを一色吹き重ねることで、明度を調整しています。
探照灯の塗装
90cm探照灯
90cm探照灯は、レンズ部分を透明のまま残し、内部をシルバー塗装してから取り付け、最後に個別に塗装した固定リングを接着しました。
60cm探照灯
60cm探照灯は、レンズの外周部を外舷色に塗り分ける必要があります。
そのため(表面が透明なままの)レンズと固定リングを先に本体に固定したのち、改めて未塗装部分の塗り分けを行っています。
射撃管制装置と測距儀の塗装
Mark19射撃管制装置と6m測距儀、そして3.6m測距儀も塗装を済ませました。