艦船模型製作代行のご依頼をいただき、今週からトランペッターモデルの1/200戦艦『BB-39 アリゾナ』の製作を開始しました。
使用するキットはトランペッターモデル製のものになります。
トランぺッターモデルの1/200戦艦『アリゾナ』の特徴
トランぺッターモデル製の1/200戦艦『アリゾナ』は、同社の1/200シリーズでは一番はじめに発売された大型艦です。
そのためいま見ると、設計やディテールに少々物足りない部分が目立つ製品です。
この点をいかにカバーするか? が仕上がりを大きく左右することになります。
トランぺッターモデルの1/200戦艦『アリゾナ』の中身
まず、箱を開けた様子です。
同社の1/200戦艦『ビスマルク』と同じように、船体とランナーパーツは内部で仕切られています。
艦載機や付属のエッチングなどは小箱に収められており、破損しにくいように配慮されています。
船体も艦首と艦尾は厚紙のクッション材で保護され、中央部にはエアーパッキンが巻かれていたため、破損などはありませんでした。
船体のパーツ構成は、なんと上下分割式です。
洋上モデルとして製作することも考えた処置と思われます。
しかし、この手の船体は合わせ目の処理に苦労することが多いです。
フルハルでの製作を前提とした場合には、少々負担の多い構成といえます。
さきほどから箱や船体の画像ばかりで、比較対象になるものを載せていませんでした。
タミヤセメントの六角ビンを砲座に載せてみました。
艦首と艦尾のデッキは別パーツ構成となっているため、合わせ目が生じます。
これはアフターパーツの木製甲板で処理する予定です。
1/200戦艦『アリゾナ』ディテールアップパーツ
1/200戦艦『アリゾナ』用スーパーディテールアップセット:KAモデルの「DXパック」
これが、KAモデルのスーパーディテールアップセット「DXパック」です。
エッチングパーツ×13枚とレジンパーツ、さらには真鍮挽物パーツとアルミ挽物主砲身が含まれた豪華版です。
KAモデルのDXパックの内容はこの通りです。
5枚並んだ小袋1枚につき2~3枚のエッチングパーツが封入され、レジン&挽物パーツと鎖が備わります。
エッチングの下には木製甲板シールも収められていたのですが、この甲板には重大な欠陥がありました。
急遽、ウッドハンターの製品を取り寄せて対応することになりました。
1/200戦艦『アリゾナ』用パーツセット:エデュアルドの「ビッグエド」
更に追加パーツとして、エデュアルドから発売されている6種の1/200戦艦『BB-36 アリゾナ』用パーツをひとつに纏めたセット『ビッグエド』も使用します。
エデュアルドのパーツは、中央構造物なら『中央構造物用』、艦載艇用なら『艦載艇用』という具合に、パーツと説明書が分類されています。
ユーザビリティーに優れた構成です。
1/200戦艦『アリゾナ』用のパーツ:ホワイトエンサインモデルのパーツ
そして、古き良き時代のディテールアップパーツの雰囲気を残した、ホワイトエンサインモデルのパーツも使用します。
大多数のディテールについては、KAモデルとエデュアルドのパーツで補えるのですが、ホワイトエンサインのパーツは予備代わりにもなり、ありがたい存在です。