「艦船模型スペシャル No84」掲載作例
2022年5月15日発売のモデルアート社出版「艦船模型スペシャル No84」掲載作例、1/700防護巡洋艦「松島」の紹介です。
特集は「栄光の連合艦隊 旗艦の系譜」ということで、新作の「長門1927」のほかに、旗艦を務めた艦艇の過去作品を3点、掲載いたしました。この項で紹介するのは、連合艦隊の初代旗艦として良く知られている防護巡洋艦「松島」です。
1/700の防護巡洋艦「松島」は、シールズモデルからレジン&プラのハイブリッドキットとして発売されています。準姉妹艦の「橋立」「厳島」をベースに、砲配置の異なる「松島」の船体を加えたもので、シャープなディテールと組み立て易さが魅力です。
右舷艦尾側からの見下ろしアングル。「松島」といえば、なんといっても艦尾側に配置された32cm単装砲が見どころです。
誌面未掲載のパーツ画像
キットに付属のレジン船体は、本体と船首楼甲板の2パーツ構成となっています。その精度は素晴らしく、加工や修正要らずでスムーズに組み上がりました。
左右に並べた準姉妹艦の「橋立」「厳島」と比較すると、砲配置の違いが良くわかります。清国北洋艦隊に対抗すべく、大口径砲を搭載するという賭けに出た、当時の日本海軍の思惑が伝わる並びとなりました。
この作例、実は私がまだプロモデラーになる前の2008年1月に製作したものですが、思いがけない形で作例として掲載いただく運びとなりました。
まだつたない技術ながらも、思い入れを込めて作った作品ですので、貴重なご縁に感謝です。