艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ピットロードの1/700アメリカ海軍航空母艦「CVN-71 セオドア・ルーズベルト」を製作中です。
今回からは、左舷側の中前部後半のエッチング取り付けを進めてまいります。通路などの組み付けも必要ですが、その前にまずはレドームの取り付けスポンソンの製作をご紹介します。
今回製作するスポンソンは3カ所です。これはそのひとつめで、フレームとグレーチング&支柱など11枚のパーツで構成されています。
組み立て後の様子。この手のパーツはフィッティングも比較的、安定していて、割と素直に組み上がりました。
続いて、ふたつめのスポンソンです。ここはパーツ数も少なく、最低限の工数で済みました。
組み立て完了後の様子。従来の各社のエッチングでは、この手のパーツは「コの字」に曲げた張り出しに手すりを付ける程度でしたので、裏側の支柱とフレーム&グレーチングが別パーツとなっている点は、精密感アップに貢献しています。
さいごに、みっつめのスポンソンを組みました。ここは、グレーチングがフレームの内側に入り込む構造となっており、支柱も左右がグレーチングを貫通する特殊な構成です。
組み上げ後のスポンソン全景。裏表両面のディテールにメリハリがあり、エッチング化の効果が高い箇所になります。
今回、製作した3カ所のグレーチングを並べてみました。全て形状やパーツ構成が異なっており、実艦の構造への理解が深まります。
これまで、ファイブスターモデルのエッチングには色々と苦言ばかり並べてきましたが、このスポンソンのパーツ構成には感心しました。
自分用にニミッツ級を作ることがあれば、このスポンソンはぜひ、活用したいと思います。