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工房の塗装環境を再構築(2024年8月コンプレッサー入れ替え)

2024年8月27日

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工房の塗装環境を再構築(2024年8月コンプレッサー入れ替え)

2024年8月27日

現在、業務の方は「艦船模型スペシャル」誌次号の作例製作に集中していることから、これからはしばらくプライベート作品の製作記や、その他の趣味、自衛隊の訪問記などをご紹介します。今回は模型製作に纏わる小ネタとして、今年夏に塗装環境の再構築をおこなったときの記録です。

従来の塗装環境の紹介

モデルファクトリーハイギヤード、渡辺真郎の塗装環境

ちょっと汚い写真で恐縮ですが、これは当工房のこれまでの塗装環境です。これは塗装場用に組んだスチールラックで(左に見えるドライブースを挟んで)組み立て用の卓と事務作業用のパソコンデスクがあり、キャスター椅子でこの3つの卓を移動する日常を送っております。

タミヤ「スプレーワーク ペインティングブース II(ツインファン)」を使用

塗装ミストの吸出しブースには、タミヤの「スプレーワーク ペインティングブース II(ツインファン)」を使用。このブースは文字通り、ファンが2基がけとなっており、非常に安定感のある吸引力を発揮してくれます。

これまで使用していた タミヤ「スプレーワークパワーコンプレッサー」

そしてコンプレッサーですが、メインで使用しているのは(先程の写真の斜め上にも写っていた)タミヤの「スプレーワークパワーコンプレッサー」です。このコンプレッサーは最大圧力0.4MPaと、1/350大型艦を塗装するにも充分な出力を持ち、ハンガー一体式電源スイッチの採用による優れた作業性が持ち味で、個人的にもお気に入りの逸品だったのですが――、

コンプレッサーの故障による入れ替え

2024年8月14日。タミヤのコンプレッサーが突然、作動しなくなりました。ハンガースイッチのトラブルは良く聞くので、スイッチを外して再起動したものの不動のまま。タミヤのサポートはお盆期間中で修理対応には時間がかかることが予想され、同じ機種は新品がなく、中古価格も少々高騰気味。

急きょ導入となった、RAYWOOD PROFIX NITRO-COMP V2

一応、予備機として「リニアコンプレッサーL5」を用意してはいるのですが、大面積の塗装にはいささか心もとないため、レイウッドのPROFIXシリーズ「ニトロコンプ」を急きょ導入することになりました。

ニトロコンプV-2 のサイズ感

今回、導入したのは「NITRO-COMP V2」という製品で、3Lタンク一体型ということもあり、ホビーとしては割と大柄のモデルです。コンプレッサー本体の出力はパワーコンプレッサーと同等で、実売価格は2万円台前半。高出力コンプレッサーとしては、コストパフォーマンスの高い品です。

RAYWOOD ニトロコンプ V-2 の使用感

ハンドピースには、プロコンBOY PS-290 トリガータイプを使用

使用感のレビューの前に、まずは私が使用しているハンドピースを紹介します。メインで使用しているのは、GSIクレオスの「プロコンBOY PS290 LWA トリガータイプ」で、ソリッド用、メタリック用、クリアー用の3本を用意。2年ごと1本をオーバーホールに出しつつ、ローテーションして使用しています。
口径は0.5mmと大面積の塗装に適したサイズですが、ある程度のエア圧ないと出力が安定しないため、コンプレッサーの質が重要になってきます。

1/35 フィギュアの迷彩服のベース色塗装に初使用

これは「NITRO-COMP V2」を使用して初めて塗ってみた1/35ミリタリーフィギュア。迷彩色のベース塗装に使用したのですが、出力も安定しており、短時間でムラのない仕上げが実現できました。タンク一体型ということもあり、大口径のピースでも圧が程よく安定しており、安心感があります。

RAYWOODとGSI クレオスのサポート体制

渡辺真郎 公式Xへの投稿

高出力で安価なコンプレッサーとなると、あとは耐久性とサポートが気になります。実際、使用者のレビューの中には故障やトラブルの事例もありましたので、私も気になってSNSに投稿したところ――、

RAYWOOD公式からのサポートからのリプライ

すぐに公式からフォロー&リプライをいただき、カスタマーサポートへのリンクを貼っていただきました。お盆期間中にも関わらず、このスピード感には心強さを感じます。

GSIクレオスもサポート体制は充実

ちなみに先ほど「ハンドピースは2年周期でオーバーホール」と書きましたが、GSIクレオスも、サポート体制は非常にしっかりとしています。これは、プロコンBOYをオーバーホールしたときの記録写真ですが、交換部品のリストや試し吹きの結果も添付されており、使用感は新品同様に戻りました。

代表 渡辺真郎
代表 渡辺真郎

もちろん、タミヤのサポートが充実しているのは言うまでもありません。パワーコンプレッサーは近々修理に出し、次の予備機に回そうと思います。
塗装機材は長い付き合いになることが多いので、サポート体制がしっかりしている企業の製品を選んでおきたいものです。

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メディア掲載情報

  • 「渡辺真郎の艦船モデル・マスターDVD&MAGAZINE」モデルアート社より発売中
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  • モデルアート社出版「艦船模型スペシャルNo94」に、1/700作例記事掲載予定 11月発売
  • オリコンニュースに渡辺真郎のインタビュー記事掲載中 「 プラモデル神作まとめ
  • 過去作品 約400点と製作記満載の旧ブログ「 HIGH-GEARedの模型と趣味の日常 」もぜひご覧ください


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また、スモーク色の半透明アクリル板で製作していることから裏側からの視認性も確保しており、塗料の汚れなどもシンナー拭きでかんたんに落とせます。

当台座の使用方法は、モデルアート社から発売の「渡辺真郎の艦船モデル・マスターDVD&MAGAZINE」でも紹介しております。


展示会出展情報

「奈良模型愛好会 秋展2024」

  • 日時:9月21日(11:00~21:00)、22日(9:00~16:00)
  • 開催場所:サンタウンプラザ すずらん館 イベントスペース
  • 所在地:奈良県奈良市右京1丁目3−4

常設展示情報

  • 自衛隊奈良地方協力本部(奈良第2地方合同庁舎)玄関ロビーに1/35「陸上自衛隊 74式戦車」展示中
  • ミリタリースケール専門店「ホビーランド」に、1/700戦艦「霧島」展示中
  • 「ジョーシン和歌山店 キッズランド」に、1/700航空戦艦「伊勢」、航空母艦「ワスプ」展示中

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渡辺 真郎まさお

艦船模型製作代行 モデルファクトリーハイギヤード 代表

2001年3月から艦船模型の製作販売をおこなう。模型製作会社への就職を経て独立。2010年にモデルファクトリーハイギヤードを開業。
模型製作代行のほか、模型誌の作例記事・連載企画、考証記事を執筆。
モデルアート社出版『月刊MODEL Art』『艦船模型スペシャル』、イカロス出版『モデリングガイド』など。

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