2024年12月現在、業務の方はメディア掲載作例の製作に集中しているため、ストック記事として、プライベートのカーモデル製作記をご紹介しております。
ボディ製作の次はインテリアの製作ですが、パーツ構成は実にシンプルですので、塗り分けで少し情報量を増やすことしました。
バスタブ状に成型されたインテリアパーツは、床面も含めて艶消しホワイトに塗るように指定されていますが、ここではフロアに黒塗装を施し、メリハリを演出――。シフトやサイドブレーキ周りのパネルも、実車写真を参考に塗り分けました。
ダッシュも白黒ツートンの仕上げです。90年代といえば、日本でも土禁を謳う車が多かったイメージですが、白内装とは随分、思い切った仕様があるものだなと思わされます。
あとはシートやペダル、シフトレバーを取り付ければ製作完了です。トランスミッションは、ポルシェ特有の2ペダルスポーツAT「ディプトロニック」が設定されていますが、フジミの964シリーズの他キットには、3ペダル&Hパターンシフトのパーツが封入されているものもあるようです。
シャシーのパーツ構成は、フジミキットに多い「フロントホイールはピン止め、リアはシャフト止め」という仕様で、非常にシンプルかつ組みやすいものです。
塗り分けはキット説明書の指示通りとしました。フロアはボディ色で仕上げてもカッコよかったかもしれません。
シャシーとインテリアを組み合わせた様子。ボディも含めて、フィッティングにはそれほど難はありませんでした。
シャシーにボディを被せ、レンズ類を取り付けました。こうして見ると、ボディのプロポーションの良さに驚かされます。
インテリアとボディの間に少し隙間が出ることと、ガラスが少々分厚い点などは気になりますが、当初想像していたイメージより数段美しく仕上がりました。30数年ぶりの再挑戦でしたが、完成度には非常に満足しています。
今回は静岡ホビーショーへの出展という目的もあり、短期間での急造となりましたが、工程&完成度ともに心から楽しむことができました。次回はいよいよ完成写真紹介ですが、明日はCHERRY&ANCHORの入荷情報をお知らせします。