艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700装甲艦(ポケット戦艦)「アドミラル・グラーフシュペー」を製作中です。
今回は対空兵装の取り付けと、マストの組み立てをご紹介します。これは、Flak C30と単装機銃C38を塗り分けている様子で、本体はMr.カラー308「グレー FS36375」、砲身は艶消しブラックで仕上げました。
対空兵装取り付け後の様子。エッチングの対空兵装はスケール的に正確とあって「いい意味での存在感の薄さ」を演出してくれました。
別角度。副砲は全て迷彩パターンが異なるため、KAGEROの図面に正確な仕上げとしました。
続いては探照灯や測距儀、双眼鏡やツールボックスなどの塗り分けに進みます。これらは単独での塗り分けは少々困難でしたので、ランナーに付けた状態で一度塗装し、切り出し後にゲート周りを再塗装する要領で仕上げました。
マスト製作の様子。前部&中部マストは0.4mmの真鍮線で製作し、ヤードや支柱、ラッタル、避雷針などにシップヤードワークスのエッチングパーツを使用しました。
塗装および取り付けを完了したマスト群。マストと煙突を一体化した構造に、艦をコンパクトに抑える工夫が見られます。
これで主要構造物は概ね完成となりました。製作記は次回で完結の予定です。
残すは前後の旗竿と艦載艇、艦載機、空中線などを残すのみとなりました。1/700中型艦としてはかなり長い製作記となりましたが、最後までお楽しみいただけましたら幸いです。(明日はCHERRY&ANCHORへの艦船模型完成品の入荷情報をお知らせします)