艦船模型製作代行のご依頼を頂き、ピットロードの1/700戦艦「大和」【就役時】を製作中です。

中央構造物は、対空兵装を取り付ければ完成となります。今回は、それらの製作と艦橋内と防空指揮所のディテールアップ、そして塗装後の様子をご紹介します。

まずは12.7cm連装高角砲ですが、就役時の大和に搭載されているのはシールド付きの高角砲のみですので、アドラーズネストのシールド付き用の真鍮挽物高角砲身を使用しました。

プラ砲身を切り取り、取り付け穴を開けて真鍮砲身を接着していく様子。穴あけには、0.3mm径のドリルを使用しました。

シールド付き高角砲には、ほかに手すりのエッチングも取り付けました。手すり形状は右側と左側で異なりますので、付け間違いに要注意です。

こちらはシールド付き25mm三連装機銃。こちらも高角砲と同様の手すりが備わりますので、純正エッチングパーツで処理しました。

シールド付き高角砲と、シールド付き機銃の一部には、高角砲射界制限枠が備わりますので、これも純正エッチングで再現しました。このパーツは複数の折り曲げに加え、場所によっては丸める必要もあるので使用難度は高めですが、対空兵装周りのディテールが非常にシャープに仕上がります。

対空兵装の取り付けを終えた、中央構造物全景。塗装前だけにエッチングの使用箇所が良くわかりますが、1/700艦船模型キットの純正パーツとしてはかなりの密度になります。

今回は、艦橋周りに乗組員フィギュアの設置をご用命いただいたため、YYモデルの3Dプリントフィギュアを着色して取り付けました。
●YYモデル 3Dプリントフィギュア販売ページ【CHERRY&ANCHOR】
┗ https://www.cherry-anchor.com/shopbrand/ct18/

第一艦橋内部のフィギュアの配置。双眼鏡はキットには付属していないため、ファインモールドのナノ・ドレッドシリーズのパーツで追加しました。

防空指揮所も同様に処理しました。塗装については、外舷色にMr.カラーの32「軍艦色2」、下地はガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ ブラック」を使用しています。

海面表現に加え、乗組員フィギュアも配置されたことで、徐々に情景モデルとしての臨場感が出て参りました。次回は主砲塔の製作をご紹介します。