艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700重巡洋艦「スターリングラード」を製作中です。
船体および主要構造物側面の迷彩塗装が終わりましたので、今回は木甲板の塗装をご紹介します。
今回はパール&マイカ系の塗料を何重にも塗り重ねていることから、粒子が広範囲に付着しており、事前に400~800番のサンドペーパーで事前にサンディングして均しました。
続いて、デッキ上の小物類を予め塗装し、マスキングを済ませました。錨鎖導板は外舷迷彩色3のラバーブラックを先に塗り、細切りのマスキングテープを貼って保護します。
暗色の上に直接、明色を塗り重ねると発色が良くないので、下地にガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ フレッシュ」を吹き、続いて調色済みのデッキ色(甲板色+ブリリアントオレンジ)を重ねました。
ハッチ類は、デッキ色の塗装後にマスキングして仕上げます。まずは3mm幅の細切りのマスキングテープで形状をなぞり――、
その後、不要部を完全に覆ってマスキング完了です。舷側のマスキングは、これで何回目になるでしょうか?(←おそらく10回は越えているはず)
木甲板部をマスキングするタイミングで、破損していたボラードをプラ丸棒で再生しました。これで、このキットの船体や主要構造物の破損個所の修復は概ね完了となります。
ボラードを外舷迷彩色3で塗装し、ハッチ類は外舷迷彩色1(マイカブルーベース)で塗り分けました。
マスキングを剥がし、吹き込みが生じた部分をトレカットで落とせば、船体の塗り分けが完了です。デッキ色は普段使用しているMr.カラー44「タン」よりいくらか明るい印象です。
全体的なカラーバランスは、このような状態です。外舷迷彩色1と外舷迷彩色3の色調の差異は、写真に撮るとかなり確認しづらくなってしまうので、この画像は下側にレフ板を敷いて強い光を当てながら撮影しました。(肉眼で見た印象に近いカットです)
特別面倒な箇所の塗り分けは、これにて完了です。次回は塗り分けが終わった各ブロックを組み立てつつ、小物の製作&塗り分けも進めて参ります。