本日は、プライベートで製作していた、タミヤ1/35「16式機動戦闘車 C5」の完成写真をご紹介します。
1/35「16式機動戦闘車 C5」完成写真 全景
1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車 C5」左側前方からの見上げアングル。キットは2018年発売のミリタリーミニチュアシリーズNo.361「16式機動戦闘車」に、追加パーツを加えるかたちで2023年に発売となった「16式機動戦闘車C5 (ウインチ装置付)」を使用し、C4から装備されている砲塔後部のエアコンユニットを搭載した車両を再現しました。
1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車 C5」左側後方からの全景。キットはウインチ装備の有無が選択可能ですが、今回はウインチ無しの仕様とし、滋賀県今津駐屯地に所在する「第3偵察戦闘大隊」の所属車両をモデルとして製作しています。
右側面からの様子。コンバットタイヤには、HMAの自重変形タイヤを使用し、停車中のイメージを再現。その他、複数のエッチングパーツと金属砲身&挽物アンテナなどを使用し、フルディテール仕上げとしました。
ローアングルから望遠気味で撮影すると、装輪車らしい纏まりの良さを実感させられます。以下、ディテールアップの詳細です。
1/35「16式機動戦闘車 C5」完成写真 細部ディテール
車体前部のクローズアップ。車体や砲塔全体に存在する偽装用フックは、モールド切削のうえ、パッションモデルのエッチングパーツに切り替えました。また、前周りでは操縦手用の前方カメラカバーのモールドを削ってパッションモデルのエッチングに置き換え、リフレクターやハッチ周りなどにはボイジャーモデルのエッチングを配しました。
リアパネルのクローズアップ。フック類は同じくパッションモデル、ハッチの金具や工具類の取り付けブラケットは、ボイジャーモデルのエッチングに交換しました。その際、シャベルやツルハシなど、工具側の金具のモールドも全て落とし、マッドガードやリフレクターもボイジャーモデルパーツに切り替えました。(シャックルの塗色は、実車に倣って濃緑色に統一しています)
105mmライフル砲の砲身は、タミヤのアルミ砲身に交換。タミヤの砲身はアルミ製で軽いために作業性が良く、展示中の仰角も安定してくれるメリットがあります。
砲塔後部にはエアコンユニットが増設されているために偽装用フックが多く、パッションモデルのエッチングが2セット必要になりました。その他、装填手用潜望鏡ハッチもパッションモデルパーツで、車長&装填手用ハッチの裏側や機銃、発煙弾発射機にはボイジャーモデルのエッチングを使用しました。
砲塔後部のクローズアップ。ハッチ下部の鎖にはモノクロームの汎用チェーンを使用し、アンテナ&マストベースはアドラーズネストのパーツに切り替えました。また、第3偵察戦闘大隊のサーベルタイガーロゴは、トワイライトモデル製デカールによるものです。
搭乗員フィギュアは、ともにMr.カラーの筆塗りで仕上げました。中央のブローニングM2重機関銃は、銃身とバレルサポートをアドラーズネストの真鍮銃身に切り替え、潜望鏡の対物レンズには、ハセガワのホログラムフィニッシュを貼り付けています。
車体の塗装には、主にタミヤカラーのラッカー塗料を使用しました。ベースなども含めて、昨年(2023年)製作のタミヤ1/35「陸上自衛隊 74式戦車」のイメージに合わせた仕上げで、複数回に渡る実車取材の甲斐もあり、満足のいく仕上がりとなりました。
「74式戦車」に引き続いて今回の「16式機動戦闘車」も、エッチングパーツや金属パーツ、3Dプリントパーツなどを多用し、いかにも「艦船モデラーが作るAFVモデル」という感じに仕上がりました。
ディテールアップパーツも艦船同様、使いやすいものから使いにくいものまで様々でしたが、ベースキットがタミヤ製ということもあり、本体の組み立てがノンストレスに進められたのは良かったです。
次回作は未定ですが、これからも年一程度のペースで陸自AFV製作を続けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。