艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700装甲艦(ポケット戦艦)「アドミラル・グラーフシュペー」を製作中です。
フルハルモデルのフルディテール作品としてご依頼いただいたもので、船台をスクラッチするなど、盛りだくさんの内容としておりますので、ぜひお楽しみいただけましたらと存じます。
まずはキットと主要パーツをご紹介します。1/700のシュペーのキットは、トランぺッターモデルとピットロード(←内容はトラペと同じ)とフジミの3社から発売されていますが、今回使用したのはトランぺッターの1939年仕様のキットです。
ディテールアップパーツには、主にシップヤードワークスのセットを使用しております。このセットは複数のエッチングパーツをメインに真鍮砲身、レジンパーツ、木製甲板などが含まれたスーパーディテールセットになります。
エッチングパーツは4枚が用意されています。手すりやラッタルなどの基本部分に加え、艦橋や煙突周りのスポンソン、更には後部艦橋や鉄甲板、隔壁の一部を置き換える構成とするなど、充実した内容となっています。
そして金属パーツは、主兵装の28.3cm3連装砲砲身に加えて、15cm単装砲、10.5cm連装砲の砲身と錨鎖用チェーンが付属。
また、艦載艇や艦載機、一部の砲塔なども、主要部はレジンパーツに置き換える構成です。
木甲板は、専用マスキングシートと木甲板シールが付属し、塗装表現と木張りの2種類の表現を選択可能です。(今回はお客さまより木甲板の使用をご用命いただきました)
また、お客さまからは、単品売りのシュペー用木製甲板もお持ち込みいただきました。この甲板は、スーパーディテールセットを使用しない前提で設計されているため(同じシップヤードワークス製でも)上記の木甲板とは少しレイアウトがなどが異なります。
こちらは、空中線用にお持ち込みいただいた、モデルカステンの「メタルリギング0.06号」。私が普段から使用している0.1号より一回り細いタイプです。
塗装を迷彩塗装仕上げとするため、塗装資料としてKAGEROの3DCG本もお貸しいただきました。
塗り分けについては、この資料に加えてゲームのスクリーンショットから分かる情報を採り入れつつ、塗色はキットの塗装図で指示された塗料を使用します。
装甲艦「アドミラル・グラーフシュペー」は、サイズ的には巡洋艦クラスですが、ディテールアップ&塗装ともに製作難度が高めのご依頼となりますので、気合を入れて進めていこうと思います。
次回は、船台風台座のスクラッチの様子をご紹介します。