現在、ストック記事として、プライベートで製作していたAFV作品、タミヤ1/35「16式機動戦闘車 C5」の製作記をご紹介しております。
長らく続いた「16式機動戦闘車」の製作記ですが、今回が最終となります。これは、前回製作したブローニングM2重機関銃を固定した様子で、最終工程で鉛筆などを擦りつけて金属感を演出します。
砲塔上の潜望鏡の対物レンズに、ハセガワのホログラムフィニッシュを貼り付けましたら、フィギュアの製作と塗装に進みます。これは下地にグレーサフを吹いた様子で、造形&精度ともに非常に良好な仕上がりです。
車長フィギュアの顔を塗装している様子。塗装は全てラッカー塗料によるもので、下地にガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ フレッシュ」を吹いたのち、Mr.カラーの「薄茶色」を重ねた色を基本とし、薄茶色に赤やグレーを混色した色で唇や眉毛を描きこみました。
顔の基本的な部分を描き終えたら、薄茶色に白を足した色でハイライトを重ね、グレーを足した色で陰影をつけました。目は白目がガイアの「サーフェイサーエヴォ ホワイト」、黒目が「サーフェイサーエヴォ ブラック」です。(74式戦車に引き続き、乗員には式典用のスカーフを着用してもらいました)
続いては迷彩服の塗装ですが、これはMr.カラー136「ロシアングリーン2」をベースに、128「灰緑色」と、606「リノリウム」で斑点を描き、137「タイヤブラック」で細かい点を追加――。最後に再びロシアングリーンで点描し「遠めに見て緑に見えるレベルで仕上げ」という具合に仕上げました。
バフ色で軽くドライブラシを施したら、最後にクリアーパーツのゴーグルを取り付けますが、ベルトが省略されていたので、細切りマスキングテープをカーキ色に塗装して取り付けました。
車体のウェザリングは、GSIクレオスのウェザリングカラーの「グランドブラウン」を全体に流し、続いて砂が乗った箇所に「サンディウォッシュ」を重ねました。
その他、ポイントごとの処理として、タイヤのトレッド面にタミヤの「ウェザリングマスターAセット」の「ライトサンド」を擦りつけ、排気管周りの焼けにはウェザリングカラー「マルチホワイト」を叩くようにして乗せました。最後に、タミヤテクスチャーペイントの「砂 ライトサンド」を盛った台座に取り付け、1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車 C5」は完成です。
今回の乗員フィギュア×2名は、そこはかとなく漂う「ツワモノ感」が個人的に気に入っています。
AFVの製作は、土汚れのウェザリングやフィギュアの顔塗装など、普段作っているの艦船模型やカーモデルとは全く異なったスキルが求められますが、逆に新鮮な気持ちで楽しむことができました。
次回は完成写真紹介となりますので、ぜひご覧ください。