本日は2025年の製作記第一弾、ダイリンモデルの1/700東京湾汽船「葵丸」の完成写真をご紹介します。
ダイリンモデル1/700東京湾汽船「葵丸」。右舷側からの全景。実船は昭和8年に東京-大島-下田航路に就航した内航客船で、貴賓室や社交室を持つなど、当時としては非常に豪華な設備をそなえて話題となりました。
ダイリンモデル1/700東京湾汽船「葵丸」、左舷真横からの見下ろしアングル。キットはダイリンモデルによる3Dプリント樹脂製キットで、マストや救命艇以外は全て一体にて出力されています。仕上げの良し悪しは下地処理と塗り分けがカギとなるので、塗り分け順を念入りに考えつつ「マスキング→吹き付け塗装」を繰り返しました。
右舷船尾からの全景。ディテールアップは汎用エッチングパーツの手摺とラッタルを取り付け、張り線を追加したのみですが、充分なディテールに仕上がりました。全長わずか9cm程度とは思えないほどに、密度のあるキットです。
船首付近のクローズアップ。旗竿のみ0.2mm径の真鍮線で自作しましたが、ダビットやプロムナードデッキの側面の柱などはキットのままで仕上げています。マストも程よくテーパーが表現されており、積層痕を落とすだけで実感的に仕上がりました。
船尾のクローズアップ。展望デッキの前端部の塗り分けは特に苦労した部分で、プロムナードデッキ床面は1mm幅の細切りテープでマスキングしました。
ローアングルで見る「葵丸」。海面ベースは、ジェルメディウムとマグネシウムパウダー、ハイグロスバーニッシュなどで造成しました。
「葵丸」と同じく、東京湾汽船出身の「橘丸」(シールズモデル)とのツーショット。
戦後を生き抜き、長年に渡って活躍した「橘丸」と比較すると、船齢僅か6年目で座礁→全損となった「葵丸」は悲劇の船といえますが、小型ながらも堂々とした船容は模型映え抜群です。
ダイリンモデルさんでは、「葵丸」のような「知る人ぞ知る名船」を多数ラインナップ。
「みんなの一番のフネは無いけど、誰かの一番のフネが居ます」をコンセプトに、知れば知るほど奥の深い艦艇や船舶を揃えておられますので、興味のある方は是非コレクションにお加えくださいませ!
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