船舶模型製作代行のご依頼をいただき、ホビーボスの1/700ホワイトスターライン「タイタニック」を製作中です。
今回は主要部の組み立て工程の後半として、プロムナードデッキの側壁と煙突の組み立てと塗装の様子をご紹介します。
ホビーボスキットはプロムナードデッキの側壁が別パーツになっており、姉妹船「RMS オリンピック」との差異を表現しています。このパーツには目立つ丸窓がありますので、ドリルで開口してモールドのメリハリを強調しておきました。
煙突は主要部が左右分割式となっており、別パーツとして出口の内部パーツと蒸気管の一部が用意されています。
ファンネルキャップはキット付属のエッチングパーツを取り付けます。第4煙突はボイラーに直結しておらず、ダミー(兼換気用)だったことが良く知られていますが、このパーツはそうした構造の違いも再現しています。
煙突組み立て後の様子。写真左から、第1~第4煙突の順です。表面のリベットのディテールもさほどオーバースケール感がなく、ほどよい表現になっている点が嬉しいです。
煙突の黄色は、キットの指定色では彩度が高すぎるので、Mr.カラーの58「黄橙色(オレンジイエロー)」と44「タン」の中間色に、やや白を足して(キャメロン版「タイタニック」の出港時のイメージに)調色しました。
これで、各層と階下の居住区、主要構造物と煙突の塗り分けが完了しました。次回からはいよいよ組み立てに移ります。
ここまでは地味な作業が連続しましたが、次回からは一気に組み立てを進めて参ります。姉妹船「RMS オリンピック」の製作も水面下で同時進行しておりますので「RMS タイタニック」製作記終了後に、ぜひご覧ください。