艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ピットロードの1/700戦艦「大和」【就役時】を製作中です。

今回から、具体的な製作工程を紹介していきます。まずは主砲の製作からで、これはキットパーツ全景です。最終型と比較して、機銃座がないぶんシンプルですが(3基とも形状が完全に同一なだけに)仕上がりの統一感が重要になります。

まずはエッチングパーツの取り付けに備え、砲塔本体側面のラッタル、背面扉、キャンパスガード&キャンパスの取り付けブラケットなどのモールドを落としました。

エッチングパーツは、ピットロードの純正パーツで統一しました。手すりやラッタルといった基本部分はもちろん、キャンパスガードや測距儀側面のメンテナンスハッチなどのディテールも非常にシャープな仕上がりです。

ディテールアップも3基で共通です。増設機銃などが装備されていないぶん、純然たる戦艦らしい魅力があります。

後部の様子。扉周りもパネルのやラッタル、足場などもメリハリの効いた仕上がりとなりました。

主砲身もピットロードの純正パーツに付属の真鍮挽物パーツを使用しました。キットパーツのプラ砲身を切り取ってキャンパス部分のみを残し、取り付け穴を開けて瞬間接着剤で固定します。(塗装工程の都合上、接着は塗装後としました)

外筒砲取り付けブラケットと操作台を取り付けて、砲身のディテールアップも完了となりました。これらも数が多いぶん、仕上がりが揃っていないと見映えがが悪くなるので慎重に仕上げました。

砲塔本体とキャンパス、砲身を個別に塗装して接着を済ませた様子。キャンパス色は、キットの塗装図の指定通りにMr.カラー333「エクストラダークシーグレー」を使用しました。日本艦で黒いキャンパスは珍しいですが、公試時の写真でも確認されています。

別アングル。ピットロードキットの主砲塔は、もともと他社キットのディテールアップ用に別売りされていたこともあり、ディテール、バランスともに非常に良好で見応えがあります。純正パーツのフィッティングも良好なため、ストレスフリーで仕上げることができました。

大和型戦艦の主砲塔の造形美は素晴らしく、何度製作しても作りごたえがあります。次回は副砲塔のご紹介ですが、最終時と比較して基数も多く、バリエーションも豊富ですので是非、ご覧ください。