艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ピットロードの1/700戦艦「大和」【就役時】を製作中です。

主砲塔に引き続いて、副砲塔の製作を開始します。パーツ全景の写真を取り忘れてしまいましたが、まずは4基の副砲塔の外周部のラッタルのモールドを全て削り落とし、側面のパーティングラインを消しました。

外周部のディテールを純正エッチングパーツで補填した様子。垂直ラッタルとジャッキステーはかなり接近しており、隙間も僅かですので位置合わせには注意が必要です。

後部のディテールは3~4番は共通ですが、1番砲塔のみ後部に足場とラッタルが備わりますので、こちらも純正エッチングパーツで再現しました。

続いて、砲塔天蓋の手摺と空中支柱を取り付けます。写真では並びが少々互い違いになっていますが、1番が艦首側、4番が艦尾側で2~3番が船体中央部両舷の2基になります。

砲座も純正エッチングパーツでディテールアップしました。1番の砲座は後部の水密扉やラッタルに加え、側面の消化ホースや救命浮環などのモールドを削り落としています。

1番と4番の砲塔を取り付けた様子。純正パーツのみでここまでディテールが充実するのは本当に素晴らしいのひとことです。

後部の様子。完成するとあまり目立たない部分ですが、1番副砲塔の後部は特にディテールが集中しています。

主砲身と同様に、副砲身も純正ディテールアップセットに付属に真鍮挽物砲身を使用しました。真鍮パーツは予め一晩程ラッカーシンナーに漬け込み、充分に脱脂してから取り付けます。

塗装を終えた4基の副砲塔。キャンパスの黒塗装の効果も相まって、重厚かつ精悍な仕上がりです。

昭和18年にかけての大和の副砲は計4基ということで、マリアナ以降の仕様を製作する場合と比較して工数は比較的多めです。特に砲塔側面のラッタルやジャッキステーは数が多くて手間のかかる箇所ですが、その分ディテールアップ効果が高く、遣り甲斐のある作業となりました。