艦船模型製作代行のご依頼をいただき、フジミの1/700戦艦「扶桑」を製作中です。

今回は武装製作の前編として、まずは主砲塔の主要部の製作をご紹介します。これはキットパーツの基本部を組み立てた様子で、右下から第一~第三、右上から第四~第六主砲塔の順です。

エッチングパーツを取り付けるにあたり、まずはラッタルのモールドを削り取りました。モールドは側面と前面の計3カ所にあり、主砲塔6基で計18カ所です。

続いて、ラッタルとキャンパスガードの各エッチングを取り付け――、

最後に手すりを付けて、主要部分は完成です。扶桑型戦艦は主砲塔が多いため、作業量も多少複雑ですが、昭和16年時は機銃座が増備されていないので、比較的シンプルです。

主砲身には、アドラーズネストの36cm主砲身を使用しました。真鍮パーツですので、まずはラッカーシンナーに一晩浸して脱脂し、プライマーを下地に吹いてから本塗装に移ります。

砲身基部のキャンパス部にはキットパーツを使用するため、砲身部を切り取って取り付け穴を開けて塗装&接着に備えます。

余談ですが、姉妹艦のフジミ1/700戦艦「山城」では、主砲塔のキャンパスガードが再現されていませんので「扶桑」とディテールを揃えたい場合には注意が必要です。(他艦用のエッチングを用意するか「扶桑」とニコイチするのが良いかもしれません)次回は武装製作の後編に進みます。