現在、当工房の艦船模型製作代行は1/700巡洋戦艦「フッド」を製作中ですが、同時進行している事案が多いため、進展をお知らせできる段階に進むまでの時間調整として、来週半ば頃にかけてプライベート作品2点の製作記をご紹介します。

まずは、ハセガワの1/200「全日空 ボーイング737-800」です。このキットは6年半ほど前に友人から譲り受けたもので、長年積んだままだったこともあって箱にも痛みが出てましたが、3月末の「奈良模型愛好会春展」での実演がきっかけとなり、製作に踏み切りました。(写真右上は、奈良模型愛好会の告死天使さんによる1/200「ピーチアヴィエーション エアバスA320」)

春展の会場にて、主要パーツの切り出しとゲート処理を終え、4月に入ってから製作を開始しました。まずは機体を「士の字」に組み立てる工程で、胴体&垂直尾翼は左右分割、主翼&水平尾翼は1枚モノで成形されています。

「士の字」に組んだら、次は胴体の合わせ目処理に進みます。まずは全体にガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ ブラック」を吹き、合わせ目に沿って400番のサンドペーパーでサンディング。サフが完全に落ちるところまで磨き終えたら、800番のペーパーで仕上げます。

再び黒サフを吹き、更に1200番のペーパーで磨いたのち、重ね吹きをして下地処理は完了です。

続いて、白塗装に向けて発色を上げていく作業に移ります。これは黒サフの上に軽くグレーサフを重ねている様子で、機体シルエットの美しさが際立つ場面です。

胴体色のホワイトを塗装している様子。今回は(海保船艇の塗装用に)試験的に導入していた「アクセルS」シリーズの白塗料「コンクホワイト」を使用しました。このメーカー「藤倉応用化工」の製品は、溶剤やクリアーなどを以前から愛用していたのですが、コンクホワイトの強力な隠ぺい力と明るい発色にはたいへん驚かされました。

最後に、各翼前端部のシルバー(ガイアノーツ「EXシルバー」)と翼本体&下面色(Mr.カラー315「グレー FS164440」)」を塗り分け、基本塗装は完了です。

続いては全日空カラーのブルー×2色のストライプ塗装ですが、専用カラーが現在入手困難になっていることから、Mr.カラーベースで調色しました。使用塗料などの詳細は、次回の製作記に掲載します。

旅客機モデルは以前から密かに興味があったのですが、このたび、奈良模型愛好会の実演を通しての初チャレンジとなりました。まずは小さい機体からのスタートですが、製作や塗装においては、カーモデルの経験が色々と役に立つ印象です。