現在、業務の方は艦船模型スペシャル誌の作例製作に集中しているため、この秋、艦船模型製作代行のご依頼をいただいて製作していた、1/700フェリー「さんふらわあ8」製作記をご紹介します。今回は第1回目です。
キットは、お客さまからお持ち込みいただきました。1/700フェリー「さんふらわあ8」は、もともとナカムラから発売されていたもので、のちほど金型がアリイに渡り、マイクロエースブランドでも再販されました。(今回の使用キットはアリイ版です)
船体はフルハルのディスプレイモデルとモーターライズを選択可能となっていますが、今回は洋上モデルとしての製作をご要望いただきましたので、船底部のカットが必要となります。
船体をカットするにあたっては、まずは細切りマスキングテープを貼り、カットラインを確認します。
船底部の切り取りには、超音波カッターを使用しました。ツールの特性上、ギリギリのラインを狙うのは難しいので、少し離れた部分をカットし――、
断面をヤスリで整え、0.5mm厚のプラ板を貼って吃水板としました。あとはベースに取り付けるためのビス穴を開ければ、通常の洋上モデルと同じ工程にて製作を進めることが可能です。
ウェーブの「TケースWM」のベースを利用し、海面表現を施しました。最初にネイビーブルーを塗り、その上からアクリル画材のジェルメディウムを重ねる方法で造成しています。
当工房「モデルファクトリーハイギヤード」では、フルハルモデルから洋上モデルへの作り変えの経験&ノウハウも豊富に備えておりますので、製作ご希望の方はお気軽にご相談ください。