この秋、艦船模型製作代行のご依頼をいただいて製作していた、1/700フェリー「さんふらわあ8」製作記の第3回です。
手切りマスキングシートを使って塗り分けた太陽マークは、フィニッシャーズの「リッチレッド」とMr.カラーの「オレンジ」で綺麗に決まりました。甲板は最初に船体のホワイトを吹いておき、垂直面を中心にマスキングしたのち、デッキグリーンを重ねています。
煙突やプール、パラソルなども単体で塗り分けを済ませました。舷側や居住区側面の角窓は、スミ入れによる仕上げで、プールの内部色は、フィニッシャーズ「ファンデーションブルー」です。
さいごに、係留作業甲板上のウインチやボラード、通風筒などを筆塗りして仕上げました。最終的な組み立ては、ここからです。
上記の主要パーツに加え、ランプやダビット、ボート&ライフラクトなどを取り付けた様子。マストとファンネルキャップは、組み立て後に塗装しています。
ウェザリングは、主錨やランプ周りの錆汚れをご要望いただいたのですが(白い船体への錆汚れは)度合いによっては汚く見えることがあるので、加減に留意しました。手すりは汎用エッチングパーツによるもので、メインマストのガフや旗竿などは真鍮線で自作しています。
最後に、ウェーブの「Tケース WM」のベース上に作った海面に船体をネジ止めし、1/700フェリー「さんふらわあ8」は完成です。
1/700「さんふらわあ」は、もともとは年少者向けのモーターライズキットではありますが、手の入れ方によっては、スケールモデルとして充分に通用するクオリティがあります。次回は完成写真紹介ですので、ぜひご覧ください。