昨年秋にプライベートで製作していた、アカデミーの1/24「フェラーリ250LM」の製作の様子を紹介中です。今回は製作記の後半です。

今回はインテリアとシャシー、仕上げの様子を紹介して参ります。まずはインテリアですが、実車では個体差が激しいようで、布張り、ビニールシート張り、アルミ地むき出しなどの様々なパターンがありましたので、模型映え優先でアルミ地むき出しのシルバー仕上げとしました。また、ステアリングセンターのホーンボタンには、E.JANのフェラーリ エンブレムステッカーを使用しています。

ホイールやライトのリフレクターなどはメッキパーツが用意されていましたので、漂白剤で一旦落とし、EXシルバーを再塗装しました。

その他、細かな部分では、タイヤの光沢感が強かったので2000番のペーパーで処理し、艶を落ち着かせています。

ホイール塗装は黒サフで下地塗装をしたのち、シルバーを(エア圧強めで)斜めに吹き、あまり奥の方までシルバーが回らないような塗り方をしました。こうすることで、ワイヤーホイールらしい奥行き感が出ます。

続いてはシャシーの組み立てです。組み立てと言ってもシャフトを通してホイールを取り付けるだけですので、作業自体は非常にシンプルです。

車高とトレッドを調整している様子。このキットはフロントの車高がかなり高かったので、シャフト穴を上に延ばし、2mmのプラ角棒を下に挟むことで車高ダウンをおこないました。

リアはフロントと比較して抑え目のダウン値とし、真横から見て水平に落ち着くように仕上げました。最小限の処理ですが、これだけでも幾分、ル・マンカーらしい雰囲気に近づいたと思います。

ウインドウパーツは傷が酷かったので、バフレックスのブラックシートで全体をサンディングし、Mr.コンパウンドの極細で磨き込みました。

また、キット付属のデカールは非常に出来がよろしくないので、ホーンボタンと同じE.JANのエンブレムステッカーを上貼りしました。

また(実車同様に)サイドミラーは付属していなかったので、タミヤの1/24「ロータスヨーロッパ」から流用しました。また、タミヤのメッキパーツにはワイパーも付属していたので、こちらも一緒に流用しています。

「フェラーリ250LM」は、基本的にはスポーツカーレースに出場するために開発されたマシンですが、当時のロイヤルカスタマーとの中にはパーソナルカーとして愛用する方もおられたようですので、当作品もそのイメージで仕上げました。サイドミラー付きの完成品は珍しい気もしますが、この佇まいは個人的に気に入っております。