艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ハセガワの1/700海上自衛隊護衛艦「DE-234 とね」を製作中です。

今回は前部マストの製作をご紹介します。とねのマストは現代の護衛艦のようなステルス構造になっておらず、トラス構造ですので全てハイパーディテールキットに付属のエッチングに置き換えます。これは、下段部分のパーツ構成で――

これは組み立てと接着を終えた様子。説明書ではESMはキットパーツから切り出して移植するように指定されています。

続いてはマスト中段部分雄製作です。エッチングは展開図になった主要部と、張り出し下部の支柱の3パーツに分類されています。(写真には写っていませんが、スポンソンと手摺も2点ずつ用意されています)

主要部を接着し、スポンソンと手摺を付けた様子。これはキット側の指定通りに組み立てた様子ですが、このあとの工程で少し手を加えます。

写真左からマスト下段、マスト中段、マスト上段の順です。エッチングのマストとしてはかなりシャープな出来で、風速計やアンテナなども繊細に再現されています。

これらのブロックを仮組した様子。一見すると、これで完璧に見えてしますが、実は「とね」のマストは「あぶくま」とは違っており、レーダーを取り付けるためのスポンソンが一箇所多くなるので、大幅な修正が必要になります。

そこで、2隻分のマストを使用し、マスト中段の一部(緑で囲った部分)を、中段マストのスポンソンの間に割り込ませました。この修正方法は、「艦船模型スペシャルNo79」に掲載されている、ナヲツグさんの作例を参考にしております。

修正後の前部マスト中段部分。この修正で、二か所だったスポンソンが三か所に増設されました。

組み立てと加工を済ませた前部マストを艦橋上部に接着した様子。徐々に護衛艦らしい姿が見えてきました。

前部マストの修正はかなりエクストリームな技になりますので、ナヲツグさんの作例はたいへん参考になりました。次回はマスト製作の後編として、レーダーの取り付けや後部マストの製作の様子などをご紹介します。


