艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ハセガワの1/700海上自衛隊護衛艦「DE-234 とね」を製作中です。

今回は主に甲板塗装の工程をご紹介しますが、まずは上部構造物側面のラッタルを処理しました。この位置のラッタルは、第一煙突側面から艦橋ウイングまで伸びて(踊り場が複数あるなど)複雑な構成ですので、位置合わせはデッキに仮置きながら進めました。

下地塗装は、例によってガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ ブラック」を使用しました。下地の隠蔽と傷消しとプライマー効果のほか、煙突上部や吃水船の本塗装も兼ねることができるので、このサフは非常に便利です。

上部構造物の加工と同様に、デッキ塗装も「艦船模型スペシャルNo79」のナヲツグさんの作例の手順を参考にさせていただきました。まずは、滑り止め甲板色最初に吹き――

続いてキット付属の歩行帯のデカールを貼ります。このデカールは、外側の白線部のみがプリントされ、内側の滑り止め甲板色が入っていないので、予め塗っておいた塗色を活用します。

歩行帯の外側には、デッキ色となる「暗灰色」を塗り重ねます。歩行帯は白線の外側のラインまでをマスキングするのですが、デカールの上に直接マスキングすると、テープを剥がしたときにデカールまで一緒に剥がれてしまうので、先にクリアーを吹いてデカールを保護しておきました。

「暗灰色」を塗り重ねてマスキングを剥がした様子。幸い、デカールを傷めることもなく、デッキの塗り分けも鮮やかに決まりました。

船体に接着した様子。船体色とデッキ色、滑り止め甲板色の3色のコントラストが非常に美しいです。波除板やブルワーク、装備品の環座などは「灰色」の筆塗りで仕上げました。

歩行帯の塗り分けは、白いラインをいかに実感的に表現できるかで完成度が大きく変わってくるのですが、この「デカールより下に滑り止め色を塗装して、デカールの上からデッキ色」という手順は完成度を大きく引き立たせてくれます。マスキングには神経を使うことも多いですが、仕上がりの良さは、注意深く仕上げた苦労に見合うものでした。


