艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ポントスモデル1/700戦艦「大和」【天一号作戦仕様】の製作記をご紹介しております。

今回は、25mm連装機銃と単装機銃、13mm連装機銃の製作記を順番にご紹介します。これは25mm連装(二連装)機銃のパーツ全景と、折り曲げを完了した様子で、構成などは三連装機銃とほぼ同一です。

これは、旋回軸の真鍮挽物パーツ。ソーセージのように繋がった挽物パーツを分割し、基部に差し込みます。(三連装機銃も同様の構成)

組み上がった25mm連装機銃。仕上がりを美しく見せるには、弾倉パーツの高さと角度を揃えておくことが肝心です。

続いては25mm単装機銃の製作です。この機銃も、支柱には真鍮挽物パーツを使用します。(左奥はエッチングの折り曲げ前、右手前は折り曲げ後の様子)

組み立てと接着を終えた、1/700スケールのフルエッチング25mm単装機銃。車種の肩当てのパーツは上下に分割されているので、ズレがないように仕上げました。

最後は13mm連装機銃です。ここは180度の曲げが必要が箇所が多くありましたので、一旦分割してから再接着する方法で完成させました。

組み上がった13m連装機銃。照準器や旋回ハンドルなど、1/700では限界といえるディテールに仕上がっています。

左手前から、13mm連装機銃、25mm単装機銃、25mm連装機銃の順です。金ピカのフルエッチング機銃は見応えたっぷりですが、精密な分、塗り分けのアラも目立ちやすいので、最後まで慎重に進めていこうと思います。

ポントスモデルの1/700機銃群は、設計自体は「なるほど」と納得させられる面白いものですが、実際のところは、素材の強度が「必要な曲げ加工」に対応できておらず、折り曲げている過程でちぎれてしまったり、折り目の強度が周囲のモールドに勝ってしまって(事実上、一度切り離して接着する方法でしか)組み立てられない箇所も多くありました。
こうした問題を補うのに必要な労力は相当なものですので、これから組まれる方は別パーツに交換するのもひとつの方法かと思います。