艦船模型製作代行のご依頼をいただき、フジミの1/700重巡洋艦「高雄」を製作中です。

バンカースタジオの1/7700高雄用3Dプリントパーツの最後にご紹介するのは、愛宕用と共通になっている20.3cm主砲塔(通称E型)です。

パーツ全景。構成は非常にシンプルで、砲塔本体と砲身の2パーツ構成となっています。砲塔本体は、例によって下部のサポートが非常に複雑で本数も多いため――、

超音波カッターで薙ぎ払うようにカットしました。画像ではけっこうギリギリを狙っていますが、破損が心配場合や、超音波カッターに不慣れな方は、もう少し離れたところを狙う方が安心です。

左側は、安全策で離れたところをカットした砲塔本体の裏側です。ここまでサポートが多いと、刃を入れてカットするのは事実上不可能なので、丈夫なピンセットやラジオペンチなどでむしり取る方が能率的です。

切り離しとサポート処理が完了した砲塔全景。バンカースタジオの主砲塔は、一番砲塔の測距儀両端がカットされた状態で設定されています。また、ラッタルの表現は左舷側のみとなっており、フジミのキットパーツとは解釈の異なる点が複数あります。

なお、手すりと空中線は再現されていないので、フライホークのエッチングを組み合わせました。

こちらは砲身パーツのクローズアップ。キャンパスと砲身は一体となっているため、いつものような(砲身とキャンパスを個別に塗り分ける)塗装が不可能なので、一本ずつマスキングして塗り分けました。

主砲塔以外の武装類には、フライホークのダイヤモンドシリーズのパーツセットに付属しているナノ・ドレッドパーツを使用しました。これらはファインモールドから単品売りされているパーツと同じもので、25mm単装、連装、三連装機銃、12.7cm連装高角砲の4種がセットされています。

機銃と高角砲の組み立て&塗装後の様子。単装機銃はランナーから切り離す前に塗装&組み立てを済ませました。

組み立てと塗装を終えた各武装を取り付けた様子。弾薬箱もファインモールドのナノ・ドレッドシリーズのパーツで、フライホークのセットには付属していないため、別に用意して取り付けました。

艦尾のクローズアップ。ハッチや、機銃座、通風筒、ボラード、キャプスタンなども全てディテールアップパーツに切り替えたことで、全体的なディテールのバランスが向上しています。

これで、今回投入したバンカースタジオパーツのご紹介は全て完了です。次回は艦橋や煙突などの最終的な位置合わせや通路、スポンソンなどの取り付けの様子を掲載しますので、ぜひご覧ください。


