艦船模型製作代行のご依頼を頂き、アオシマの1/350重巡洋艦「鳥海」を製作中です。

本日は武装類の製作をご紹介します。今回は手摺りなどのディテールアップ部とのバランスを取るべく、武装類にも若干の手を加えました。これは、主砲身に砲口を開口した様子で、砲身全体をカービングナイフで慣らしてパーティングラインを落とすとともに、なるべく新円になるように調整してから、中心に0.4mmのドリル穴を開けました。

塗装を終えた主砲塔の様子。日本海軍重巡洋艦でお馴染みのE型砲塔で、左上から1番~5番砲塔の順です。

1942年時の「鳥海」の高角砲は、十年式12cm単装高角砲です。これはキットのパーツを素直に組んだのみですが、砲身が非常に細く成形されており、見応えがあります。

続いては魚雷発射管と予備の魚雷です。これらは完成後にはあまり目立ちませんが、覗き込んだときには眼に入る部分ですので、きっちり塗り分けました。

雷装関連の完成写真。予備の架台は課題も含めてワンパーツですので、塗り分けには少しコツが必要です。

25連装機銃は、キットパーツが大味だったので、ファインモールドのナノドレッドシリーズのWZ6「1/350九六式25mm連装機銃」を用意しました。

キットパーツとの比較。1/350の日本海軍艦艇は、機銃を精密パーツに変えるだけでも格段に見栄えがしますので、ナノドレッドパーツがレギュラーラインナップとして安定して入手できるのは本当にありがたいです。

ナノドレッド機銃には弾薬箱も付属しているので、それらも切り出し&塗装を済ませました。次回はシェルターデッキと煙突の製作に進みます。

今回の武装の製作では、アオシマキットのウィークポイント(?)となっている「閉じた砲口」と「大味な機銃」をメインに、多少の手を加えました。上部構造物も同様に(手すりや純正エッチングによるディテールアップとの)バランスを取るための小加工をおこなって参りますので、ぜひ最後までご覧ください。