艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/350航空母艦「赤城」を製作中です。

零式艦上戦闘機に引き続き、九九式艦上爆撃機の製作の様子をご紹介します。まずはランナー状態ですが、零戦では左右分割になっていた水平尾翼が1枚モノとして用意されているほかは、およそ同一のパーツ構成となっています。

パーツを切り出した様子。艦爆らしさを演出する脚カバーが非常に良いバランスに仕上げられているほか、ダイブブレーキも程よいモールド感で非常に整った印象です。

前回同様、まずは風防のモールド切削ですが、この作業には超音波カッターが非常に便利です。モールドを切り取った後に左右を接着し、最終的に(モールド無しの右側面に合わせて)切り込みを入れます。

モールド切削を切り込みの作業が完了した様子(緑の丸印)。同じ作業を18機ぶん、同じレベルで整えるのは、なかなか忍耐が求められる作業です。

胴体の接着とモールド切削、切り込み、合わせ目処理を終えた艦爆の胴体。サイズ的にも形状的にも、カラシン(熱帯魚)の群れを彷彿とさせる光景です。

続いて、主翼と尾翼の切り出し&ゲート処理を進めます。これも枚数が非常に多いので(自分自身が産業機械になったつもりで)無心で進めました。

主翼と尾翼を取り付け「士の字」に仕上がった九九式艦爆×18機。水平尾翼は意外と接着面積が小さく、主翼も嵌合が強めなので、流し込みセメントを流して押し込み、溶かしこむようにして接着しました。

主脚は、カバーの丸形状が(ピンセットで飛ばすリスクを高めるため)作業の難易度を上げており、零戦と比較して、より慎重な作業が求められました。

風防は、例によってシップヤードワークスのエッチングパーツを使用しています。アンテナはエッチングでは強度が心配だったため、0.2mmの真鍮線で作り直しました。

風防も18機分の仕上がりを揃えるとなると、それなりに気を使います。切り込みの入れ方によっては、エッチング側とのフィッティングに問題が生じる可能性もありますので、エッチングを胴体にあてがいながら、隙間が生じないように微調整を重ねました。

艦爆は機数が多いこともあり、零戦以上の作業時間を必要としました。なお、爆弾は機体とは別に塗装するため、このタイミングでは取り付けていません。次回の製作記事は、艦爆の塗装工程の予定ですが、明日は「奈良模型愛好会 春展」の告知をさせていただきますので、ぜひご覧ください。


