ご縁がございまして、このたび小生製作のタミヤ1/35「陸上自衛隊 74式戦車」の完成品を、自衛隊奈良地方協力隊本部のある奈良第2地方合同庁舎の玄関ロビーに展示いただきました。
1/35タミヤ「陸上自衛隊 74式戦車」完成品を、奈良地本に貸与
作品の貸与にあたり、自衛隊奈良地方協力本部長の黒壁 義紀 防衛事務官との記念撮影に応じていただきました。
作品の詳細を改めてご紹介
今回、自衛隊奈良地方協力本部に貸与した作品は、タミヤ1/35「陸上自衛隊 74式戦車」の完成品です。今年の9月の「奈良模型愛好会」の展示会に向けて製作したもので、ライオンロア、モデルカステン、アドラーズネスト等のディテールアップパーツを組み込んだほか、アンテナガードや砲身カバーなどを自作し、駐屯地記念行事の観閲行進準備の情景にて製作しました。
タミヤ1/35「陸上自衛隊 74式戦車」、右後方からの全景。モデルカステンの連結可動履帯が、自然なたるみを演出してくれました。観閲行進時の姿ということで、汚し塗装などは軽めとしています。
コマンダー&ガンナーは、タミヤ1/35「陸上自衛隊 90式戦車」用に付属のフィギュアを使用しました。その際、奈良模型愛好会のメンバーからヘルメットの形状が異なる点を教えていただいたため、プラ材やパテなどで修正しています。
作品の詳細は、旧ブログに掲載しておりますので、ご興味のある方は以下のリンクからご覧ください。
74式戦車の元搭乗員の方が、作品を鑑賞(車番が完全一致という偶然)
このタミヤ1/35「陸上自衛隊」 74式戦車」は、別売りデカールを使用して、かつて「今津駐屯地」に所在していた第3戦車大隊のマーキング&車番を再現していたのですが、奈良地方協力本部には過去にこの部隊で74式戦車のドライバー&ガンナーを務めておられた隊員さんがおられたため、直接、作品をご覧いただく機会に恵まれました。(写真右側)
そして私も大変驚いた偶然なのですが、この隊員さんが乗車しておられた車番が「95-1009」ということで、今回の作品と完全一致していました。870両以上生産されたといわれる74式戦車の中で、ピンポイントに一致するのですから、これは全く驚きと言わざるを得ません!
これは、以前に大久保駐屯地で撮影した【95-1009】です。実車は「赤外線投光器なし」の仕様ですが、元乗組員の方曰く「付いてる方がカッコ良い!」とのことです(笑)
元搭乗員の方の感想でもっとも嬉しかったのは「汚れ方がかなり正確!」というお言葉をいただいたことです。例えばマフラー後方のフェンダー側面にかなりの砂が付いている様子は、実車を見て分かっていましたが、その理由が「エンジンが2ストなので、マフラーから噴き出したオイルが砂をこびりつかせる」というお話や、観閲行進時のドライバーの頭の位置(同時に行う砲身のセッティング)、戦車帽の取り扱いなど、模型製作にも役立つ情報満載でした。
玄関ロビーでの展示と、その他の模型作品
作品は、奈良地方協力本部がある「奈良第2地方合同庁舎」の玄関ロビーに展示いただきました。正面入り口を入ってすぐのところですので、地本に御用がある方は、ぜひご覧ください。
また、ショーケースには、隊員やご家族の方が製作されたプラモデル完成品や、自衛隊の内部組織で資料用に製作された模型など、たくさんの完成品が展示されています。
最後に、再び本部長とのツーショットですが、実は本部長もお若い頃にタミヤの1/35「74式戦車」を作られたことがあるとのこと。一等陸佐(大佐)と同等の等級の防衛事務官と聞いて私も緊張してしまいましたが、当時を思い出すのか? 作品を興味深くご覧いただき、たいへん光栄な機会となりました。
プロモデラーとしての作品貸与というかたちで、自衛隊の皆さまとの繋がりを持つことができ、大変光栄な機会となりました。
次回の貸与作品の製作予定も進みつつあるので、今後も模型製作という形で、自衛隊の広報に協力して良ければと思います。