奈良市の商業施設「サンタウンプラザすずらん館」の開業45周年の企画として、近鉄「高の原駅」周辺施設のジオラマ模型を製作中です。

今回製作するのは、この「北部会館」―― 奈良市役所の窓口や図書館などがあり、選挙の際には期日前投票の会場にもなるので、私も訪れることが多い施設です。

北部会館は一見して、どのような形状になっているのか? 非常に分かりにくい形状になっています。「外壁のすぐ外側にまた外壁がある」というような、かなり特殊な構成になっているため、適度に省略しつつ、1/500スケールに合った面構成に整えました。
私の場合、面構成が複雑な建物は、まずは地面レベルの形状を割り出し、1mm厚のプラプレートを2枚切り出し。1枚は床材、もう1枚は屋上材として使用します。

側壁の高さに切ったプレートを長い帯材として用意します。この側壁用の帯材は、床材の形状に合わせて順次切り出しつつ、巻き付けていく要領で仕上げます。

床材に側壁用帯材を巻き付けた様子。内部には補強と(屋上板をはめ込むためのストッパーを兼ねた)2mmのプラ角棒を接着し――

屋上を落とし込んで箱組みします。窪んだ部分やシャッターの開口部などは、いちど箱に組んでから切り込んだり、プレートを貼り足したりしながらボリュームをつけていきました。

街並みの景観模型は上から見ることが多いので、屋上の居住区や仕切りなどをきっちり再現しておくと、見栄えが良くなります。この建物は、中二階の様にわずかに顔を出すフロアが複数あり、模型映えも良好です。

前回製作した「すずらん南館」(中央)とのサイズ比較。次回は、その左側に写っている「イオンモール高の原(エントランス付近)」の製作をご紹介します。。

普段利用している施設でも、日常生活の中でサイズ感の違いはあまり意識することはありませんが、こうして模型にすることで「物理的な印象」が見えてくるのは、なかなか興味深い事実です。建築のデザインやコンセプトなど、模型から伝わる情報も多いと思うので、完成後はぜひ多くの方に楽しんでいただければと思います。


