「艦船模型スペシャル No77」連載記事作例
2020年8月15日発売のモデルアート社出版「艦船模型スペシャル No77」の連載記事「港湾ジオラマの世界へようこそ!」掲載の1/700港湾ジオラマ「神戸港中突堤 旅客ターミナル&メリケンパーク」の紹介です。
不定期連載の港湾ジオラマ第4作として「神戸港中突堤&メリケンパーク」のジオラマ作品を掲載いただきました。同港のランドマークでもある「メリケンパークオリエンタル」という特殊な形状の建造物をプラ板自作したほか、当時は1/700で揃えることが難しかった商船模型の製作についても紹介しております。
別角度。神戸港のもうひとつのランドマーク「神戸ポートタワー」に上ると、ちょうどこのようなアングルで港を眺めることができます。ここは、2011年に私と妻が結婚式を挙げた場所でもあり、作品の時代設定も当時のイメージで仕上げました。
停泊している船舶は2隻。写真上側は、クルーズ客船の「シーボーン・プライド」で、実際に神戸港中突堤に停泊したことがあります。いっぽう下側は、私たち夫婦が船上結婚式を挙げた船で、国内最大のレストランシップとして有名な「ルミナス神戸2」です。
港湾施設のスクラッチ手順を紹介
誌面においては、岸壁や建築物のプラ板スクラッチについて解説しました。波をイメージした独自の建築となる「メリケンパーク オリエンタルホテル」は、通常の建築模型のような箱組みで作るのが難しいので、2mm厚のプラ板を積層する方法で仕上げています。
商船模型のスクラッチ&海外製メタルキットの製作手順
停泊中の船舶は、どちらもプラモデルなどは発売されていないので「ルミナス神戸2」はパテ板削り出しの船体をシリコンで型取りし、キャストで複製。上部構造物はプラ材の積層で自作しました。
いっぽう「シーボーン・プライド」は、スカイトレックスのメタルキットを使用しました。ほとんど一体で抜かれているため、塗り分けに苦労しましたが、スケール感に対してディテール表現が絶妙で、当初の想像以上の完成度を見せてくれました。
「自身の結婚式の思い出」ということで、プライベート感満点の作例ではありますが、誌面掲載はとても良いご縁になりました。
そのいっぽう、船上結婚式を挙げた「ルミナス神戸2」は、2020年に別会社に事業譲渡が行われ、運営形態が大幅に変わってしまったのが残念です。