2024年9月現在、業務の方は「艦船模型スペシャルNo94」の作例製作に集中しているため、ストック記事として、プライベートのカーモデル製作記をご紹介します。
前回、下地処理を終えたボディに本当を施します。これは、下地色にガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ パステルピンク」を吹いた様子です。サフ吹きを繰り返すとスジ彫りが埋まってしまいがちですので、塗り重ねる度にタガネで彫り直しつつ、作業を進めました。
上塗りは、フィニッシャーズの「リッチレッド」です。この塗料は、塗り重ねる回数によってかなり色調が変わりますので、ミラーなどの同色パーツは同時に仕上げました。
デカール貼りを終えたのち、ガイアノーツの「EXクリアー」を塗り重ねつつ、バフレックスのグリーンシートで中研ぎを入れました。手順としては「クリアー塗布→ドライブースで1日乾燥→中研ぎ→クリアー塗布→1日乾燥……」という流れを4回繰り返し、最後のターンのみ乾燥時間を1週間あけてじっくり乾燥&硬化させるという具合です。
さらに1週間(ドライブースは使わずに)じっくり乾燥させたのち、バフレックスのブラックシートで全体を研磨し、Mr.コンパウンドの細目と極細を順番にかけて艶を出しました。
さいごにモールやドアハンドル、ウインカーなどを塗り分けて、ボディ塗装は完了です。
レンズ類やドアミラー、ナンバープレートも同時に仕上げました。曲面が美しい車種だけに、クリアーパーツのフィッティングが思いのほか良かったのは幸いでした。
カーモデルにナンバープレート付けるか否かについては、良く議論になりますが、私は絶対的に「付ける派」です。
その理由ですが、やはり実車を納車した時、名義変更を済ませた時、運輸支局で登録を済ませた時の「ナンバープレートが付いた時の感動が忘れられない」というのがあります。
「せっかくのデザインを損ねる」と言われれば、その通りなのですが、これは私にとっては云わば「開眼の儀」のようなものですので、ロードカーを作る上では、これからも続けていきたいと思います。