広告 1/35 陸上自衛隊 16式機動戦闘車 戦車、AFVなど 製作記事

1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車」その4 砲塔製作 前編

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1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車」その4 砲塔製作 前編

2024年9月現在、業務の方は「艦船模型スペシャルNo94」の作例製作に集中しているため、ストック記事として、プライベートで製作していたAFV作品、タミヤ1/35「16式機動戦闘車 C5」の製作記をご紹介しております。

1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車」砲塔製作 前編

今回からは砲塔の製作をはじめ、ディテールアップも進めて参ります。これはキットの砲塔パーツの主要部で、複雑な面構成の砲塔を適度な分割構成で再現しています。

1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車」砲塔製作 前編

ですが(大きな面積を1枚で抜いている関係で)多少の反りが生じているので、砲塔前面部などはクランプやテープで抑えるなどしてしっかりと圧着させていくのが上策です。

1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車」砲塔製作 前編

側面には発煙弾発射機が備わります。この部分大きく切り欠かれており、内部の隔壁は板パーツを箱組する要領で仕上げます。

1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車」砲塔製作 前編

側面パーツと発煙弾発射機の取り付けご様子。発煙弾発射機側面には押し出しピン跡が目立つので、液状瞬間接着剤で埋めておきました。

1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車」砲塔製作 前編

車体に仮付けすると、いよいよ16式機動戦闘車のフォルムが見えてきました。ハッチ外周部の防弾ガラスは(操縦席側と同じく)クリアー軽々されているので、取り付けと同時にマスキングを済ませています。

1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車」砲塔製作 前編

続いては砲身基部の組み立てです。写真下側に写っているのが基部のパーツで、上下分割の2パーツ構成となっています。

1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車」砲塔製作 前編

接着後の砲身基部。側面には大きな合わせ目が出ますので、取り付け前にしっかりとサンディングして落としておきました。砲身基部には偽装用の「コの字」状フックがモールドされているので、これらはエッチングパーツに切り替えることで精密化を図りました。

1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車」砲塔製作 前編

偽装用フックのディテールアップに使用したのは、パッションモデルのエッチングパーツです。このパーツはもともと、16式機動戦闘車の「C1」に合わせて設計されているため「C5」ではフックの数が足りず、今回は2セットを用意しました。

1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車」砲塔製作 前編

偽装用フックは、片側の脚を少し長めに残して切り出し――、

1/35「陸上自衛隊 16式機動戦闘車」砲塔製作 前編

車体側に一箇所、穴を開けて差し込み、瞬間接着剤で固定しました。このフックは規則的に並んでいることもアリ、ズレや歪みがあると意外と目立つので、全体を仕上げるには相当な集中力を要しました。

代表 渡辺真郎
代表 渡辺真郎

今回の工程後半で取り付けたフックですが、車体と砲塔全体の合計で260カ所程度を処理せねばならず「モールド落とし」→「穴あけ」→「取り付け」のサイクルを延々とこなすのにはかなり骨が折れました。
16式機動戦闘車は装輪式ということで「履帯の組み立てがないぶん、楽な方だ」と思っていたのですが、実際には74式戦車の時と比べても倍近い作業数になったと思います。

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渡辺 真郎まさお

艦船模型製作代行 モデルファクトリーハイギヤード 代表

2001年3月から艦船模型の製作販売をおこなう。模型製作会社への就職を経て独立。2010年にモデルファクトリーハイギヤードを開業。
模型製作代行のほか、模型誌の作例記事・連載企画、考証記事を執筆。
モデルアート社出版『月刊MODEL Art』『艦船模型スペシャル』、イカロス出版『モデリングガイド』など。

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