ストック記事として、プライベートで製作していたAFV作品、タミヤ1/35「16式機動戦闘車 C5」の製作記をご紹介しております。
今回は金具類のディテールアップを進めて参ります。まずは後部ハッチからですが、ヒンジ以外のモールドを全て落とし、ボイジャーモデルのエッチングに切り替えたほか、エッチングに含まれない取っ手は0.3mm径の真鍮線で自作しました。
赤で囲った部分の左側の四角いパーツは、輪留めの固定用ブラケットです。キットパーツは輪留めと一体化されているのですが、実際にここに輪留めを固定しているケースはかなり少ないようですので、ブラケットのみの取り付けとしました。
オノやツルハシは金具が一体でモールドされているので、全て落としてからエッチングに切り替えました。工具本体のほかに、車体側にもブラケット類が一体モールドされていますので、それらも全て削り落とし、取り付け穴を埋めてからの作業となります。。
金具類は概ねボイジャーモデルのエッチングパーツで統一しましたが、中でもツルハシの取付金具は実車と全く同じ構成になっていて驚かされました。
車体上部の工具類も、同様に処理しました。これらは塗装の際に迷彩の境界を跨いでしまいますので、筆で軽くタッチアップしつつ、単色に修正しています。
牽引ワイヤーはボイジャーモデルのセットに付属の銅ワイヤー&エッチングフックに切り替えました。(シャックルの留め具のみ、パッションモデルのパーツとプラ丸棒を組み合わせたものとしています)
車体上面、砲塔前側のエッチング切り替えは、画像緑丸、黄丸内はボイジャーモデル、赤丸内はパッションモデルのパーツを使用しました。特に赤丸内の操縦手用潜望鏡カバーは、ディテールアップ効果の高いポイントです。
車体側面部は、左側面にディテールが集中します。赤で囲った部分は排気管カバーで、モールド上にボイジャーモデルのエッチングを貼り付けました。
パンチングメタルによる吸気口カバーはパッションモデルのみパーツ化しているので、それらを使用。赤丸内の棒状の部分はプラ丸棒で再現しています。
昇降ラッタルのお国も、フックや操作ハンドルが存在します。これらは組み立て前に処理しておけばラクなのですが(発見が遅れたため)棒ヤスリと板張りのサンドペーパーでモールドを落とし、エッチングに切り替えました。
工具類や上面ディテールを組み込む工程はエッチングてんこ盛りとなり、AFV製作というよりも、むしろ艦船模型製作を思わせました。塗装するとあまり目立たなくなる箇所ではあるのですが、金具やヒンジが実物と同じ構造になっているのは、メカ好きとしては嬉しいポイントです。