広告 1/700フェリー「さんふらわあ きりしま」 各種商船 製作記事

1/700フェリー「さんふらわあ きりしま」その4 甲板塗装

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1/700フェリー「さんふらわあ きりしま」その4 甲板塗装

現在、業務の方はメディア掲載作例に集中しているため、ストック記事として、海道塾の3Dプリントキット、1/700フェリー「さんふらわあ きりしま」の製作記をご紹介しております。

1/700フェリー「さんふらわあ さつま きりしま」甲板塗装

今回は船体以外の主要パーツの切り出しと、デッキのマスキングの様子をご紹介します。これは煙突をはじめとした別パーツ群で、下部からのサポートに加え、上部はフード状のフレームで補強されています。

1/700フェリー「さんふらわあ さつま きりしま」甲板塗装

サポートは不用意に処理するとパーツ本体を傷める可能性があるので、超音波カッターで切り離しました。まずはパーツから少し離れたところを切り、残った部分はアートナイフやヤスリで処理します。

1/700フェリー「さんふらわあ さつま きりしま」甲板塗装

切り出しとサポート処理を完了した各パーツ。積層痕が目立つ部分は(船体と同様に)「捨てサフ吹き → サンディング」の順番で処理して平滑に整えました。

1/700フェリー「さんふらわあ さつま きりしま」甲板塗装

これらのパーツもグレーサフを上塗りし、主要部の下地処理が完了となります。

1/700フェリー「さんふらわあ さつま きりしま」甲板塗装

続いてはデッキ色の塗装です。どんな船でも、天候や撮影環境で色合いが大きく異なるものですが、今回は複数の写真から思い描いたイメージとして、Mr.カラーの43「ウッドブラウン」と44「タン」をおよそ1対1で混色しました

1/700フェリー「さんふらわあ さつま きりしま」甲板塗装

操舵室からアトリウムにかけての天蓋と、煙突基部の天面をマスキングしている様子。7Fの船尾展望デッキや船首係留作業甲板は入り組んだ構成となっているので、集中力を切らさないように数日に分けて処理しました。

1/700フェリー「さんふらわあ さつま きりしま」甲板塗装

7F展望デッキはエアブラシ塗装のみでは吹き返しでザラ付きが出やすいので、筆塗りを併用しました。デッキのマスキングも、細切りのテープを奥まったところまできっちりと敷き詰めます。

1/700フェリー「さんふらわあ さつま きりしま」甲板塗装

船首はブルワークの内側にリブがあるので、1~1.5mm幅の細切りマスキングテープを等間隔で並べて処理しました。地味な作業が続きますが、雑にやるとかえって修正に時間がかかってしまうので、あくまで落ち着いて慎重に仕上げます。

1/700フェリー「さんふらわあ さつま きりしま」甲板塗装

テープによるマスキングが完了したら、最後に全面的にマスクゾルを塗り込みました。この処理は吹込みを防止するとともに(テープ同士が繋がることで)剥がす作業を楽にしてくれる効果があります。

代表 渡辺真郎
代表 渡辺真郎

「さんふらわあ さつま・きりしま」の製作は、日々の業務の製作や事務作業を終え、家事や子供の送り迎え&寝かしつけなどを全て終えてから余った僅かな時間を使って続けていたため、1日約1時間程度の作業時間が限度という状況でした。
そのため、デッキのマスキングも3~4日を要しましたが、幸い大きなミスもなく、満足のいく仕上がりとなりました。

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展示会出展情報

「奈良模型愛好会 春展2025」

  • 日時:未定
  • 開催場所:サンタウンプラザ すずらん館(予定)

常設展示情報

  • 自衛隊奈良地方協力本部(奈良第2地方合同庁舎)玄関ロビーに1/35「陸上自衛隊 74式戦車」展示中
  • ミリタリースケール専門店「ホビーランド」に、1/700戦艦「霧島」展示中
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渡辺 真郎まさお

艦船模型製作代行 モデルファクトリーハイギヤード 代表

2001年3月から艦船模型の製作販売をおこなう。模型製作会社への就職を経て独立。2010年にモデルファクトリーハイギヤードを開業。
模型製作代行のほか、模型誌の作例記事・連載企画、考証記事を執筆。
モデルアート社出版『月刊MODEL Art』『艦船模型スペシャル』、イカロス出版『モデリングガイド』など。

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