ストック記事として、海道塾の3Dプリントキット、1/700フェリー「さんふらわあ きりしま」の製作記をご紹介しております。
前回、デッキのマスキングが完了したので、今回は外舷色の白を吹きました。使用したのは、ガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ ホワイト」で(下地用塗料ながらも)強い隠ぺい力とムラのない艶消し仕上げが持ち味です。
外舷の白を吹いたのち、マスキングを剥がします。予めゾルを塗り重ねている効果もあって、細切れのマスキングテープ群もスムーズに剥がれてくれました。
これで、外舷&デッキの主要部の塗り分けが完了しました。地道に進めた甲斐あって、吹き込みや滲みなどもほとんどありません。
ここからは細部の塗り分けに進みます。これはデッキと居住区を結ぶ扉とスロープの塗り分けです。(実船では、この部分の塗色は時期によって異なるようですが、今回は敢えて模型映えのする塗り分けを採用しました)
続いては、吃水線下の塗り分けです。現用民間船の場合は、少し明るめの発色が映えますので、ガイアノーツ「サーフェイサーエヴォ オキサイドレッド」の下地に、タミヤのラッカー塗料「ダルレッド」を重ねました。
別パーツの塗り分けも進めます。ファンネルのレッド(通称:オレンジファンネル)は、ガイアノーツ「サーフェイサーエヴォ パステルピンク」の上に、フィニッシャーズ「リッチレッド」を重ねて深めの赤としました。
ランプ表面の車両通行部は、Mr.カラーの原色の「グリーン」をそのまま使用。これもスケールモデルとしては鮮やかめの塗色です。
舷側の窓表現は、キット付属のデカールを使う方法もあるのですが、今回はエナメル塗料でスミ入れする要領で仕上げました。はみ出した部分はエナメル溶剤を含ませた綿棒や、1000番以上の目の細かいサンドペーパーで磨けば簡単に落とせます。
今思えば、オレンジファンネルは、もう少し朱色に寄せてもよかったかもしれません。
次回は「さんふらわあ」のアイデンティティである、太陽マークの描き込みと、小物類の取り付けの様子をご紹介します。