艦船模型製作代行のご依頼をいただき、フジミの1/700戦艦「扶桑 昭和19年」を製作中です。
今回は煙突の製作をご紹介します。これはキットパーツの全景で、左右分割の煙突本体に、別パーツの蒸気捨管や遮熱板を被せていく構成です。
プラパーツをひととおり組み立てた様子。遮熱板の取り付けには煙突内側の隠し穴を開口する必要があるのですが、蒸気捨管とのクリアランスが非常に狭いので、取り付け位置に干渉しないように気を付けました。
これは純正エッチングパーツの13号電探。1基につき6パーツを組み合わせる必要があり、少々複雑な構成ですので、左右の仕上がりをきっちり揃えることが肝心です。
こちらはキャットウォークと手摺、汽笛の取り付け台やジャッキステーなどの純正パーツ。ジャッキステーのパーツが充実しているのは、フジミ純正パーツの特長です。
13号電探とキャットウォークなどを取り付けた様子。側面のラッタルも純正エッチングに切り替え済みです。
煙突出口はキットパーツも開口されていますが、純正エッチングでは、ファンネルキャップと前後の仕切り、導風板などで構成されています。
出口パーツ取り付け後の見下ろしアングル。仕切りと導風板は取り付ける向きが決まっているので、間違わないように要注意です。
続いて、探照灯スポンソンと下部の櫓を組みます。この部分もフジミの純正パーツは非常に充実しており、計22パーツで構成されています。
櫓とスポンソンの接着は、ゼリー状瞬間接着剤の点付けで仮固定し、位置が決まったら液状瞬間接着剤を流して固着させました。接着面積は少なめですが、この方法なら必要十分な強度が得られます。
櫓とスポンソンを取り付け、煙突周りのエッチングパーツ組み込みが完了しました。1/700スケールの純正パーツで、この精度は大したものです。
フジミ特シリーズの純正エッチングパーツは、煙突のパーツ構成に凝ったものが多いのですが、扶桑用もご多分に漏れず、充実の内容となっています。
1/350並の構成とあって工数は多めですが、その分、仕上がりの精度は抜群です。