艦船模型製作代行のご依頼をいただき、フライホークの1/700 タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「CG-52 バンカーヒル」(豪華版)を製作中です。

今回は、前々回に側面のディテールアップを終えた上部構造物の塗装をご紹介します。これは、下地にサーフェイサーエヴォ ブラックを吹き、続いてデッキ色のMr.カラー305「グレー FS36118」を重ねたのち、水平面をマスキングしている様子です。

別角度。私の場合、垂直面と水平面の塗り分けをする際は、先に垂直面を塗装しておき、マスキングしてから水平面を重ねるパターンが多いのですが、今回は側面にエッチングパーツを大量に貼っている関係で、逆の手順を採りました。

Mr.カラーの307番で塗り分けを終えた上部構造物。マスキングの合理性を考え、羅針艦橋周りのブロックや航空甲板は別個に仕上げています。

これは右舷側の様子で、写真右側が艦首方向になります。SPYレーダーは、お客さまからのご希望で、Mr,カラー325「グレー FS26440」で塗り分けました。

これらは別個に塗り分けた羅針艦橋、航空甲板、煙突&ウイングなどです。煙突上部の黒の塗り分けラインは、お客さまから提供いただいた資料に従いました。

別個に塗り分けた各ブロックを接着していく様子。こういう工程が採れるのも、キットのパーツのフィッティングが良好なおかげです。

艦橋窓枠は、タミヤエナメル塗料のフラットブラックをスミ入れする要領でおこないました。上部構造物のみでカッターマットに置いてみると、どことなくイージスアショアのような印象です。

ブロックごとの接着をおえた上部構造物を船体に取り付けました。近代的&クラシカルの中間に位置する独特の艦容が、今の時代にはかえって新鮮に見えます。

右舷後部からの見下ろしアングルで見ると、上構側面の面構成は割と複雑であることが分かります。次回は武装類の取り付けに進みます。

船体と上部構造物の基本部が出来上がったことで全体的なシルエットが見えてきましたが、工程の進捗度でいえば現状5割程度です。エッチングパーツの点数も非常に多いキットですので、引き続き気持ちを引き締めて頑張っていこうと思います。