艦船模型製作代行のご依頼をいただき、オレンジホビー1/700航空母艦「CV-41ミッドウェイ」を製作しております。
今回からは、いよいよ甲板&船体の塗装に取り掛かりますが、オレンジホビーの船体はレジン成形ということで、塗装前にはファインモールド「ご機嫌クリーナー」にて、しっかりと脱脂を済ませておきました。
まずは甲板からです。下地塗装は、いつものようにプライマー処理と透け止めを兼ねてガイアノーツGS-03「サーフェイサーエヴォ ブラック」を吹きました。レジンの船体は薄い箇所の透けが目立つので、黒立ち上げは特に効果的です。
続いて、上面にタミヤカラーのラッカー塗料LP13「佐世保海軍工廠グレイ」を重ねました。この塗色は飛行甲板表面部だけでなく、キャットウォーク内部の水平面にもしっかり行きわたるように、細吹き&エア圧調整なども加えつつ吹き残しの内容に留意しました。
甲板色が乾燥したら、水平面をマスキングしつつ、外舷色の塗装に備えます。
キャットウォークのマスキングには、1mm幅と1.5mm幅、2mm幅の細切りマスキングテープを細切れにしたものを使用しています。
外舷色としてMr.カラー31「軍艦色1」を重ね、(裏側も仕上げたのち)マスキングを剥がして甲板塗装は完了となります。マスキングにしっかり時間をかけた甲斐あって、吹込みなどもなくスパッとした塗り分けとなりました。
全体像。同じお客さまよりご依頼いただいた1/700「CVN-71 セオドア・ルーズベルト」と同様に、塗色はムラのない仕上げとしています。
米空母の甲板の塗り分けは、飛行甲板表面よりもキャットウォークのマスキングに時間がかかりがちですが、慌てず地道に作業した結果、狙い通りの仕上がりとなりました。次回は船体と格納庫の塗り分けに進みます。