艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700駆逐艦「DDG-51 アーレイ・バーク」を製作中です。

今回は船体主要部の塗装をご紹介して参りますが、その前に垂直発射機のVLSのディテールアップをご紹介します。ホビーボスのアーレイ・バーク級は、この部分はもともと1枚モノのエッチングパーツで再現する設計ですが、今回はよりディテール感に優れるビッグブルーボーイのパーツに切り替えました。

ビッグブルーボーイのVLSは、1セルごとに蓋を折り曲げながら組み上げます。この仕組みならセルの開口状態やミサイル発射の情景も再現しやすく、面白いパーツ構成と思いました。

写真左側がキット純正のVLSで、右側がビッグブルーボーイ版です。1セルごとのパーツ加工には手間がかかりますが、数段メリハリの効いたディテールを実現できました。

続いては船体塗装です。まずは(煙突内部色を兼ねた)下地色として黒サフを吹き、最初に外舷色のMr.カラー308「グレーFS36375」を重ねて側面をマスキングーー、

続いて平面部に(キット指定色の)305「グレー FS36118」を吹いて主要部の塗り分けが完了しました。
(SPYのレーダーアレイのみ325「グレー FS26440」を使用)

船体も同様の手順で、吃水ラインを兼ねた黒サフの上に、308を塗装し……

デッキ色の305番を重ねました。マスキングによるエアブラシ塗装は、船体の平面部&側面部とVLS台座のみです。

その後、デッキ色の細かい色差しをして、主要部の塗り分けは完了しました。

私の場合、水平面と垂直面の塗り分けは概ね垂直面を先に処理していますが、部位によっては後ほど水平面に追加のマスキングをおこなうことがあります。今回ではVLSの台座にその手法を用いており、デッキ色を塗った後に改めてVLSを残してマスキングし、外舷色を重ねることで主要部の塗り分けを済ませました。