艦船模型製作代行のご依頼をいただき、フジミの1/700アメリカ海軍航空母艦「CV-63 キティホーク」を製作中です。

前回までに船体の主要部の組み立てが終わりましたので、今回は塗装工程を一気にご紹介します。まずはいつものように全体をガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ ブラック」で下処理し、表面を整えてから本塗装に移りました。(この黒サフ塗装は、吃水線の塗色も兼ねています)

続いては平面部の塗装です。平面部にMr.カラーの339「エンジングレーFS16081」を吹きし、マスキングしました。

船体後部はスポンソンの形状も複雑なため、マスキングには0.4、0.7、1、1.5、2、3mm幅の細切りマスキングテープを多用しました。また、丸形状のスポンソンには丸型にカットされたマスキングシートで対処しています。

船体全景で見ると、このような状況です。よく「マスキング〇時間、塗装〇分案件」など言いますが、飛行甲板も含めてマスキングは一日作業でした。

飛行甲板はスポンソンよりは多少シンプルですが、外周部のキャットウォークや細かな張り出しにはいくらか神経を使いました。広い面積はテープを使わず、余ったコピー用紙などで覆っています。

マスキングが完了したら、外舷色としてキットの塗装図でも指定されている、Mr.カラー307「グレーFS36320」を上塗りしました。

マスキングを全て剥がした様子。吹込みなどの修正点もほとんどなく、満足のいく仕上がりになりました。

艦首周りはキャットウォークも含めてシンプルな形状のため、テープによる直線的なラインが際立ちます。

いっぽう、艦尾の塗り分けは複雑で苦労しましたが、そのぶん見映えのある仕上がりとなりました。(レドームのみ別色で塗り分けました)

船体塗装の工程を駆け足でご紹介しましたが、これで主要部の塗り分けが完了しました。次回は飛行甲板上のマーキングの処理をご紹介します。