艦船模型製作代行のご依頼をいただいて製作していた、フジミの1/700アメリカ海軍航空母艦「CV-63 キティホーク」が完成しました。今回は完成写真をご紹介します。
1/700航空母艦「CV-63 キティホーク」全景写真

1/700航空母艦「CV-63 キティホーク」、左舷艦首側からの見下ろしアングル。1/700スケールの「キティホーク」は、フジミとトランぺッターモデルから発売されていますが、今回はお客さまよりお持ち込みいただいたフジミキットを製作しました。

1/700航空母艦「CV-63 キティホーク」、左側面のやや艦尾側からのローアングルでのカット。ディテールアップ無しの素組みでの製作ご依頼ですが、フジミキットは手摺りの部分がブルワーク状に立ち上がっていることもあり、シンプルながらも【それらしいリアリティ】を見せてくれます。

右舷上方からの見下ろしアングル。艦載機はF/A-18C ホーネット ×12、F-14 トムキャット ×8、SH-60 シーホーク ×4の計24機が付属し、このサイズの空母としては程よい機数で構成されています。

艦載機は重量バランスの関係でしりもちをついてしまう機種があるため、飛行甲板に接着固定しました。レイアウトはなるべく間延び感を出さない程度にちりばめ、発艦位置やエレベーターに優先的に配置することで「動き」を感じさせる情景に仕上げました。
1/700航空母艦「CV-63 キティホーク」詳細写真

1/700航空母艦「CV-63 キティホーク」、艦首からアングルドデッキ前端部にかけてのクローズアップ。「F-14トムキャット」と「F/A-18C ホーネット」はキャノピー部分を塗り残すことでガラス表現を施し「SH-60 シーホーク」のキャノピーはマーカーで描き込みました。

また、各艦載機は付属のデカールでCAG機を再現し、各小隊に加えることで華やかなイメージとしています。

別アングル。キットに付属のデカールは26年の歳月を経て相当劣化していたので、3日ほど天日に当てて黄ばみを落とし、リキッドデカールフィルムなどの補修剤やデカール糊、デカール軟化剤などを併用しつつ仕上げました。

艦橋と後部マストのクローズアップ。エッチングパーツなどは使用していませんが、レーダーなどの装備品はそれなりに繊細なパーツが付属しており、素組みとしては密度の高い仕上がりです。窓枠はモールドが浅く、スミ入れでの着色は不可能なため、マーカーで描き込みました。

艦尾周りのクローズアップ。増設に増設を重ねた複雑なスポンソンや外部通路は、20世紀末の米空母ならでは構造美です。
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当作品の製作代金は、キットをお持ち込みいただき、特注アクリルケースを当工房にてご用意させていただいた上で計94,000円(送料込み)にて承りました。
当工房ではプラモデルメーカーのサンプルモデルなどの素組み作品も数多く受注しており、こうした仕上げは得意としておりますので、同様の作品の製作をご希望の方は以下の問い合わせフォームよりご相談ください。
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モデルファクトリーハイギヤードでは、フルディテールの艦船模型はもちろん、素組みの製作ご依頼も大歓迎!
小生の著作「渡辺真郎の艦船モデル・マスターDVD&MAGAZINE」や「1/700艦船模型 実践工作テクニックガイド」などでも採り上げておりますように、基本に忠実かつ丁寧な工作と塗装工程を積み重ねることで、素組みの艦船模型も展示品として充分に成り立ちます。
「積んだままの艦船模型キットを完成品としてコレクションしたい!」という方は、是非ともモデルファクトリーハイギヤートの渡辺真郎にご相談ください。