艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ピットロードの1/700アメリカ海軍航空母艦「CVN-71 セオドア・ルーズベルト」を製作中です。
前回のキット&ディテールアップパーツ紹介に引き続き、今回は艦載機のパーツ構成をご紹介します。今回は、お客さまよりキットのディフォルト数の倍の機数の艦載機の製作をご用命いただきましたので、まずは下準備と機首の内訳をお知らせします。
トランペッターモデルのキットは(艦載機も含めて)離型剤の油分が強く付着しており、そのままでは塗料が乗らないので、下準備としてファインモールドの「ご機嫌クリーナー」で処理しました。
このクリーナーは、吹き付けて少し置いたのちに水で濯ぐだけで油分を落としてくれるため(繊細なパーツが多くて磨き洗いができない)艦船模型では特に役立ちます。
「ご機嫌クリーナー」を吹いて水で濯いだ艦載機パーツは、半日ほど天日で乾かしてから作業に移ります。
ここからは機種の内訳をご紹介します。これは、現用米空母艦載機として未だに高い人気を誇る「F-14D トムキャット」のランナーパーツで、2機入りのランナーを16枚、計32機を製作します。
こちらは電子戦機「EA-6B プラウラー」。2機入りのランナーを4枚、計8機を製作します。
対潜哨戒機の「S-3B バイキング」。マルチロール機に移行する前の艦載機群は、役割ごとに応じた機首が豊富に揃っていて見応えがあります。製作数はプラウラーと同じく8機です。
早期警戒機の「E-2C ホークアイ」は1ランナーに1機ずつパーツ化されています。製作数は4機で、この機体のみ上面と下面の塗色が異なる2色迷彩となります。
哨戒ヘリコプターの「SH-60F シーホーク」は2機入りランナー×2枚で計4機を製作。ローターには展開状態と収納状態の2種が用意されているため、動きのある演出に役立ちます。
ディテールアップには、お客さまからお持ち込みいただいた、ビッグブルーボーイのエッチングパーツを使用します。製作の詳細は次回から紹介して参りますので、ぜひご覧ください。
今回は艦載機だけでもたいへんなボリュームになることから、かなりの時間がかかることが予想されます。仕上がりにバラつきを出さないためにも、じっくり仕上げていこうと思います。