艦船模型製作代行のご依頼をいただき、トランペッターモデルの1/200戦艦『BB-39 アリゾナ』を製作中です。
今回は、艦載機のOS2U『キングフィッシャー』の製作の様子をご紹介します。
キットにはOS2U『キングフィッシャー』が2機付属
キットに付属しているOS2Uは、計2機です。
この画像は、クリアー成形されたキットパーツです。
本体はキャノピーと垂直尾翼を含む胴体上面と(主翼と水平尾翼を含む)胴体下面部という構成が特徴的です。
左右分割構造だと、キャノピーを透明のまま残すのが難しくなるので、上下分割はありがたい配慮です。
OS2U『キングフィッシャー』を2機製作
主要パーツを切り出し、左右分割のフロートの接着を済ませた様子。
ピトー管は主翼と一体成型されていますが、今回はエッチングパーツに切り替えるために切り落とし、サンディングして整えました。
胴体下部の内側には内部色を差し、胴体上下を接着したのちにキャノピーをゾルでマスキングします。
続いて、機体外面にも再びコクピット色を重ね、内部色が均一に発色するように整えました。
このあと、明るいグレーを軽く重ねて内部の発色を調整し、ようやく外板部の塗装に移ります。
外板部の塗装は、例によって黒で一旦隠蔽し、光の透過を防ぐ処置を施しました。
続いて、再び明るいグレーを重ねて発色を段階的に上げていきます。
機体色の塗り分けは、上面をノンスペキュラ・ブルーグレイ【FS35189】、下面をノンスペキュラ・ライトグレイ【FS36440】で処理しました。
今回の塗装では、機体表面に最大で5色を重ねることになりましたが、狙い通りの発色を得ることできました。
なお、ディテールアップパーツは(うっかり写真を撮り損ねてしまったのですが)、KAモデルのスーパーディテールアップセットのエッチングを使用しています。
KAモデルのエッチングは、ほとんどが真鍮製でしたが、艦載機用のパーツのみはステンレス製が用意されていました。
ディテールアップ箇所は、中央のメインフロートの筋交いワイヤーと、左右の補助フロートの支柱、そしてアンテナ線とプロペラブレードなどです。
なお、プロペラシャフトは、同じくKAモデルの真鍮挽物パーツを使用しました。