艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700航空母艦「瑞鶴」のマリアナ沖海戦時を製作しています。
艦載機が多いこともあって、製作に少し時間がかかっておりますが、1/700航空母艦「瑞鶴」に搭載予定の攻撃隊は、メインの塗装がほぼ完了しました。
今回はデカールの貼り付け、プロペラとスピナーの製作をおこなっていきます。
デカール貼りの手順
私の場合、デカール貼りの際には、いつも糊をいったん全て洗い落としてから、GSIクレオスの「Mr.マークソフター」と「Mr.マークセッター」を1/1で混ぜたものに軽く浸してから、貼り付けるようにしています。
こうすることで、主翼上の筋彫りにも上手く馴染んでくれます。
ただ、これらの軟化剤は塗膜に対しても多少の攻撃性がありますので、デカールの位置が決まったら、綿棒などでしっかり水分を吸い取っておくことが肝心です。
貼り付けが必要なデカールは計258枚
貼り付けが必要なデカールは、日の丸表示が一機あたり6枚×43機分で、計258枚になります。
これは、「零戦52型」のデカール施工後の様子。
続いて、「艦上爆撃機 彗星」。
この機種は、胴体の日の丸表示が主翼後端部より後ろに寄っているのが特徴です。
こちらは、「艦上攻撃機 天山」。
主翼の日の丸表示は、先端部よりかなり内側に位置しています。
プロペラ、スピナーの製作と塗装
続いては、プロペラの製作と塗装に進みます。
これは、グレートウォールホビーのキットに付属の「零戦52型」用のプロペラエッチングパーツです。
作業前には洗浄用のシンナーに一晩漬けこみ、充分に脱脂しておきました。
スピナーには、同じくキットパーツのプラ成形品を使用します。
このスピナーは、側面にパーティングラインがかなり強めに出ており、しっかりカンナ掛けを行わないと、エッチングプロペラの中心穴に収まってくれないので注意が必要です。
スピナーの両側面を一個一個、カンナ掛けし、瞬間接着剤でプロペラエッチングを取り付けた様子。塗装は、まず下地にクアトロポルテの「Tipo G.プライマーサーフェイサー」を塗布し、黒を重ねて透け止めをしたうえで表側にはMr.カラー131「赤褐色」を重ねました。
次回は、プロペラとアンテナ&空中線の取り付けに進みます。