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1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】

2021年7月16日

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1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】

2021年7月16日

艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700航空母艦「瑞鶴」のマリアナ沖海戦時を製作しています。

前回に引き続き、今回からは本格的に海面ベースの製作をしていきます。

前回はこちら

アクリル板は海面らしさの演出に使えます

1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】
1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】

これは、船体を台座に固定するための穴あけを終えた様子で、裏側にはM3サイズのナットを固定しました。

1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】
1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】

船体をアクリル台座にネジ止めした様子。
台座は、塗装していない面を表側にすることで、アクリル板の厚み(3mm)分が透明となり、「海面らしい深さ」を演出できます。

海面のテクスチャ表現の前におこなうこと

1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】
1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】

続いては、海面のテクスチャ表現を行うのですが、その前に船底部の型取りを行いました。
作業は、ケガキ針で吃水線部の外周をなぞるだけです。

1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】
1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】

船体を外すと、ケガキのラインが残るので、そこのみを残して海面表現を行います。

海面のテクスチャはリキテックス「ジェルメディウム」で

1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】
1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】

海面のテクスチャは、アクリル画材のリキテックス「ジェルメディウム」にて行いました。

まずは適量を筆に取り、全面的にムラのないように塗り広げます。

1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】
1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】

ベース全体への塗布を終えたら、メディウムが乾燥する前に、筆の先で叩くようにしていきます。
こうすることで、先がとがった細波を手軽に演出することが可能です。

1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】
1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】

ジェルメディウムは乾燥前は乳白色ですが、硬化するとほぼ透明になります。

一度塗りでは筆ムラが目立つので、乾燥すれば重ね塗り――、そして再び乾燥させて重ね塗り……という工程を繰り返してムラを解消しつつ、塗膜に厚みを付けていきました。

1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】
1/700航空母艦『瑞鶴』マリアナ沖海戦時:海面ベース(前編)【2021年】

重ね塗りの回数は、再現したい海面の状態にもよるのですが、私の場合は概ね3回程度としています。

2回ではムラが目立ち、4回以上繰り返すと透明感が失われていくので、初めて挑戦する際には、透明プラ板などで実験しつつ、好みの回数を探ると良いでしょう。

次回は、航行波の作成の様子をご紹介します。

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  • 日時:未定
  • 開催場所:サンタウンプラザ すずらん館(予定)

常設展示情報

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  • ミリタリースケール専門店「ホビーランド」に、1/700戦艦「霧島」展示中
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渡辺 真郎まさお

艦船模型製作代行 モデルファクトリーハイギヤード 代表

2001年3月から艦船模型の製作販売をおこなう。模型製作会社への就職を経て独立。2010年にモデルファクトリーハイギヤードを開業。
模型製作代行のほか、模型誌の作例記事・連載企画、考証記事を執筆。
モデルアート社出版『月刊MODEL Art』『艦船模型スペシャル』、イカロス出版『モデリングガイド』など。

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