艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700航空母艦「瑞鶴」のマリアナ沖海戦時を製作しています。
今回は、これらの艦載機の飛行甲板への仮配置と塗装を進めて参ります。
「零戦52型」「彗星艦爆」「天山艦攻」の順で搭載
主翼と胴体を組み上げ、主脚とタイヤの取り付けを完了した43機の攻撃隊。
僚艦「大鳳」「翔鶴」ともに、マリアナ沖海戦での攻撃隊の機数は、飛行甲板に同時に並べられる限界への挑戦となります。
搭載順は前から「零戦52型」、「彗星艦爆」、「天山艦攻」の順です。
プロペラの直径とスピナーの長さを考慮し、接触しない程度の間隔を保っていますが、事前の予想通り、ギリギリの配置となりました。
翔鶴型の場合、搭載位置の前端となる位置表示は前部エレベータの後ろとなるため、全体的な配置は概ねこのような状況になります。
1/700スケールの艦載機は、メーカーによっても多少サイズの違いがあるので、事前のチェックは欠かせません。
塗装は下塗り「サーフェイサーエヴォ ブラック」から開始
続いて塗装ですが、まずは下地の隠蔽と透け防止のため、「サーフェイサーエヴォ ブラック」を下塗りしました。
続いて、下面色となるMr.カラー35「明灰白色(三菱系)」を吹きます。
この塗色は、次に重ねる「黄橙色」の下地にもなるので、上面までくまなく塗りました。
味方識別帯はMr.カラー58「黄橙色」で塗り分けるのですが、この塗色は上面色の前に予め塗装しておき、細切りのテープでマスキングする方法を採りました。
最後に上面色として、124「暗緑色(三菱系)」を上塗りし、テープを剥がすと識別帯の塗り分けも完了です。
塗り分け作業の一部が完了した様子
エアブラシで機体を塗装した際には、胴体側面や脚部などに多少のボケや吹込みが生じるので、リターダーを含ませた塗料で軽くタッチアップを行いました。
これで機体の上面&下面色、更に識別帯の塗り分けは完了となりますが、機数が多いこともあって、進展には少々時間がかかっております。
次回も引き続き、艦載機の塗り分けをご紹介します。