艦船模型製作代行のご依頼をいただき、タミヤの1/350戦艦「大和」を製作中です。
前回に引き続き、今回も前部艦橋の製作とディテールアップを進めて参ります。
22号電探はポントスモデルのパーツで

これは22号電探のパーツで、ポントスモデルのエッチング+真鍮挽物パーツを使用しました。

組み立てと取り付けを完了した22号電探。
ポントスモデルの22号電探は、受信用側よりも送信側の電磁ラッパがり大きいタイプのもの(後期型)が再現されています。
第一艦橋前部の整流装置はライオンロアのエッチング

第一艦橋前部の整流装置は、ライオンロアのエッチングでディテールアップを行いました。
このパーツは外板と内部フレームの合いが極端に悪く、(特に上部は)外板の幅に対してフレームが1mm程度も飛び出してしまうので、余分な部分を切り詰めて組み上げました。

15m測距儀は、後部艦橋の10m測距儀と同様の仕上げとしました。
両端の測距儀&カバーはライオンロアのエッチングによるもので、可動部のメカニズムがきっちり再現されている点が魅力です。
21号電探の組み立て

21号電探の組み立ての様子。
ライオンロアのパーツは、真鍮製のフレームにステンレス製のネットを組み込む構成で、別パーツ化された素子も立体感溢れる仕上がりです。

21号電探取り付け後の15mm測距儀。
非常に繊細な仕上げとなったぶん、塗装の際には電探の網目を埋めてしまわないように、塗料の希釈率&エア圧に注意が必要です。
防空指揮所のグレーチングはフライホークのエッチング

防空指揮所のグレーチングは、フライホークのエッチングで仕上げました。
最終時の大和に、このグレーチングがあったのか? 疑問の声もありますが、模型的には非常に映える表現でもあります。

ディテールアップを概ね終えた前部艦橋と防空指揮所、15m測距儀を仮組みした様子。
ループアンテナには、YXモデルの3Dプリントパーツを使用しました。

別アングルでの全景。
ここまで徹底的に手を入れたのは、艦船模型スペシャル誌71号の1/350戦艦「大和」のジオラマ作例( https://modelfactoryhg.blog.fc2.com/blog-entry-1648.html )以来となります。
徹底したディテールアップをご要望いただいたお客さまに、改めて感謝いたします。