この秋、艦船模型製作代行のご依頼をいただいて製作していた、1/700フェリー「さんふらわあ8」製作記の第2回です。
下地塗装を行うにあたって、主要パーツの切り出しと仮組みを行いました。塗り分け工程を考え、甲板の接着はあとまわしにしています。
舷側には(塗装用のガイドとして)大きな太陽のマークがモールドされているのですが、若干スケール感を損なっていますので、今回は全て削り落としました、
そのさい、あらかじめ太陽マークのパターンをマスキングテープに写し取っておけば、その後の塗装作業がスムーズに進みます。また、アリイの「さんふらわあ」には、ロットによっては太陽マークのシールが付属しているため、その台紙をマスキングシート代わりに使用する方法もあります。
モールドの削り取りを終えたのち、下地塗装と透け止めを兼ねて、ガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ ブラック」を全体に吹きました。白い塗色の船は、成形色に白を重ねるだけでは発色が軽くなってしまいがちですので、黒下地は重量感を演出するのに効果的です。
上塗りには、同じくガイアノーツの「サーフェイサー エヴォ ホワイト」を使用しました。サーフェイサーの白は非常に隠ぺい力が強いため、想像以上に薄い塗膜を保つことができるのでオススメです。
船尾付近のレストランはサーカス小屋のような塗り分けになっているため、マスキング&エアブラシ塗装で再現しました。この部分の塗装は中心点がズレてしまうと目立つので、マスキングは慎重に行いました。(フィニッシャーズの「ピュアブルー」を使用)
商船模型特有の鮮やかな塗り分けは、手間も時間もかかりますが、華やかな仕上がりを見たときの満足感は格別です。