艦船模型製作代行のご依頼をいただき、ピットロードの1/700アメリカ海軍航空母艦「CVN-71 セオドア・ルーズベルト」を製作中です。
今回は、艦橋後部のマストの製作です。後部マストには、対空捜索用の二次元レーダー【SPS-49】が装備されているので、まずはファイブスターモデルのエッチングから、レーダー本体を組みました。
このレーダー、例によって説明書には組み立て指示は一切ないので、実物の形状から推測しつつの組み上げになりました。キットパーツで使用しているのは、基部の回転軸のみです。
そして、こちらはマスト本体の主要パーツ。これらも説明書には完成写真に番号が割り振られているのみで、水密扉などの取り付け指示も抜けていたので、余ったパーツで補填しました。
組み上がった後部マスト。各スポンソンのエッチングは手摺も一体ですが(水平面の塗り分けをスムーズにするため)敢えて床板部分のみを分割し、先に取り付けを済ませました。
エッチング板に残った手すりは切り出し前に塗装、あと付けする手順です。
水平面&垂直面の塗り分けを終えたマストに、手すりとブルワークを接着し、マスト本体は完成となりました。
続いて、先に仕上げておいたSPS-49などのレーダー類を取り付け、後部マストは完成です。
後部マストを飛行甲板に接着した様子。まだ艦橋ができていないので、少々間の抜けた雰囲気ですが、これで残すは艦橋本体のみとなりました。
ちなみにニミッツ級のマストは計2本あり、艦橋上部にも大型のマストが備わりますので、先にそちらを仕上げていく予定です。
後部マストでキットパーツを使用したのは、SPS-49の回転軸と、ミサイル射撃指揮装置のMk.95のみです。艦橋本体も、概ね同様のパーツ構成になっているので、フルエッチングならではの精度を演出できればと思います。